レンタル国会議員
日常品からクルマまで、ネットオークションにはありとあらゆるモノが出品されている……ことはもう説明不要ですよね。特に海外ではオークションで買えないものはない、といった状況ですが、スイスで思いもよらないモノが出品されているそうです:
■ 「国会議員、お貸しします」 スイスの政党、収益は寄付 (asahi.com)
キリスト教民主党(PDC)がインターネットのオークションを通じて、同党の所属議員を貸し出すキャンペーンを進めているというニュース。eBay の協力で行われているキャンペーンで、収益金はチャリティに回されるとのこと。中には5,000スイス・フラン(約50万円)を突破するオークションも現れたとのことですから、なかなかの人気を集めているようです。
この企画、チャリティの一環ですから目的は慈善活動なのでしょうが、政治家と市民が意見交換する機会にもなるかもしれませんね。「コーヒーを飲みながらの歓談を」のように事前に行動が決められているのではなく、決められた時間内ならどんなお願いをしてもいいことになれば、例えば「僕らの労働環境の厳しさを知ってください!」てな感じで労働体験してもらったりして……。
日本でもようやくネット選挙解禁の動きが現実化しそうということで、政治化のネット活用が本格的になりそうですが、こんなユニークな活用法が行われるのは当分先になりそうですね。もっとも日本の政治家では、オークションに出品したはいいけど「入札件数:0件」という結果になってしまうかもしれませんが。
しかし国会議員だけでなく、他の専門職もオークションで選ばれるようなことが起きたら、笑ってばかりもいられないかもしれません。僕というコンサルタントが全然売れずに残ったり、売れてもごく僅かな落札金額だったり。以前どこか海外の企業で、そんな「オークション型人材補充」を社内に作った(実験的に?)というニュースを耳にした記憶があるのですが、僕もいつ「自分」という商品が出品されてもいいように、自分を磨く努力をしておかなくては。