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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

「我々はベストだ」と言い切れますか?

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いつものようにブログをチェックしていたら、面白いニュースを目にしました。ウェブサイトやブログ、ポッドキャストのデザインから開発、企画運営までをサービスとして提供する"Sidebar Creative"なるチームが発足したそうです:

Introducing Sidebar Creative (SuperfluousBnter)

1つの企業ではなく、デザイナーや開発者などいくつかの個人/組織が集まって結成されたチームとのこと。公式サイトによれば、Flock のデザインを担当された方などが参加しているようですね。

実は僕が関心を惹かれたのは、トップページ上に掲げられた以下の文言:


我々はベストです。任せてください。
冗談ではありません。本当にベストです。ウェブアプリケーションからコンテンツマネージメントまで、ブログからポッドキャストまで、デスクトップからモバイルまで、我々は全て行います(これらに関する本も出しています)。

という何ともまあ強気な発言ですが、ここまで潔いと気持ちが良いですね。もちろん単なる自意識過剰という可能性もありますし、アメリカ人の気質といったものもあると思いますが、こう言い切れるのはうらやましい気がします。

「当店はどこよりも安い!」と言うのは、ある意味簡単です。もちろん値下げで赤字になってしまうかもしれませんが、値札を取り替えるというのはどのお店でもできることですから。しかし「ベストの仕事をする」と言った瞬間に、あらゆる面でお客様を満足させなければなりません。誰にでもできることではなく、宣言するには相当な覚悟が必要でしょう。それだけ彼らは、自分達の持つ技術やスキル、過去の経験に自信を持っているのだと思います。

以前、「走れ!プロジェクトマネージャー!」の中で大木さんが「自分自身に自信を持ち、自分の仕事に誇りを持てる」ことの重要性について書かれていました(日本人気質でいこう!)。私たちはともすると「いやいや、僕の仕事なんて……」「そんなに大した仕事じゃないですよ……」と言ってしまいがちです。しかし卑下するばかりではなく、自分の行っている仕事、それに必要なスキルに自信を持って、「我々はベストである」と宣言するような姿勢も必要なのではないでしょうか。

勇気を出して「ベストである」と宣言してみること。できないのであれば、できるように努力すること。たまにはそんな、大それたことも必要だと思います。

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