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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

シアトルの灯は消えない!かも...

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昨日のシアトルタイムス紙の記事を読んで、一時落胆していた。毎年恒例の独立記念日の花火が、今年はスポンサーが見つからず中止される、という内容だったのだ。

私が覚えている限り、毎年7月4日の独立記念日には、シアトル市の西側のピュージェット・サウンドと、レイク・ユニオンの二ヶ所で盛大な花火が催され、実際に見に行くかあるいはテレビで観るのを楽しみにしていた。

昨年は、ピュージェット・サウンド側の花火は、長年スポンサーだった地元レストランのIvar'sが、「不況で困っている人を助けるほうが大事」という理由で降りたため、なくなった。レイク・ユニオン側は、Washington Mutualの資産を受け継いだJP Morgan Chanseが去年一年はスポンサーとなったが、今年は降りることがわかっていた

レイク・ユニオンの花火の主催団体であるOne Reelは新しいスポンサーをさがしていたが、$500Kという金額をポンと出してくれるところは見つからなかったため中止するという発表が、昨日なされた。シアトルタイムスの記事はこの表明を受けてのものだった。

ところが、地元のラジオ番組が、急遽募金運動を開始。番組の司会者とゲストがその場で寄付を表明し、聴衆にも寄付を呼びかけた。また、その日の夜には、地元企業であるMicrosoftとStarbucksが、それぞれ$125Kを上限にマッチングギフトをすると発表した。月曜日までに$500Kが集まったら、シアトルの花火は中止を免れるかも知れない。

シアトルタイムスの記事からほんの数時間後に、募金運動は始まり、ウェブサイトが立ち上がり、募金プロセスが出来上がって、それがこういう風にひろまっていく...それを可能にするテクノロジーには、脱帽。

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