株安＆円高...今がチャンスですよ

去年の今頃は、QualcommとのLOI (Letter of Intent)にサインした後、デューデリジェンスでまさに休む間もなかった。交渉が破綻するのではないかと何度冷や冷やしたことか。クリスマス･イブにとうとうディールがクローズした時は、文字通り放心状態だった。

もし数ヶ月でもディールクローズが遅れていたら、どうなっていただろう。タイミングは本当に大事だと感じる。

一部始終をじかに体験して、買収合併は企業が成長するために大変有効な手段の一部だと実感した。また、買収合併を狙い通り有効なものにするためには、それ相応の準備と同じく、買収後の統合プロセスが大変重要だということも学んだ。Qualcomm社で垣間見たが、買収合併についても製品開発プロセスと同じようなプロセスが確立しており、細かなプロジェクト管理がなされているのには感心した。

アメリカ国内では資金調達が難しくなってM&Aに急ブレーキがかかっているようだが、他方日本企業による海外企業の買収は増加していると、みずほリサーチのレポートは述べている。これは決して大手企業に限ったことではない。

企業が新規分野に参入あるいは新規市場を開拓するのに、全て自前で構築していくには時間がかかりすぎる場合、その時間を買う手段として買収が存在する。海外進出を検討中の御社にとって、今の株安・円高は絶好のチャンスですよ。ご検討ください。