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マイクロソフトがDynamicITを語る日@Tech・Ed 09(画像あり)

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昨日のオラクルのイベントにつづいて、本日から3日間はマイクロソフトの年次イベント「Tech・Ed」が開催されている。
今年は記念すべき 15周年を迎えた。つまり記念すべきイベントになっているはず。ちなみに、私は、おおよそ半分の7~8回ぐらい参加している。
今年のこの会場では生バンド(過去にTechEdであったっけ?)があり、さながら米国の一連のイベントのようだ。はじまるまでに時間があったので、なんていう曲なのかを録音してインターネットの midomi(http://www.midomi.co.jp/) で調べてみたが、無かった。おそらくオリジナルなのだろう。講演者が登壇する前のイメージビデオが長い...(しかも、ここで表示されるインターフェースはすべてマルチタッチによるものが登場する、すごい!と思うが、統一感がない。でも、すごい。ここは映像力のなせる技だろう)。

なお、基調講演の様子は、こちらもインターネットを通じてライブストリーミングの配信がされている。実際に接続すると(Mac から接続です)、画質、音質、画面の切り替え、ともに非常に心地いいのも事実。

で、基調講演の内容は、やっぱり Windows7。アタックビデオ(登壇する前の1~2分のビデオ)の一番最初が、Windows1.0、Windows286、Windows3.1、Windows95、Windows98ときて、
Windows 2000/XP(5)、Windows Vista(6)と表示されて Windows7 となり、自然でしょ?、と言わんばかりの流れ。Mac OS X も新しいバージョン Snow Leopard を発表し期待が集まるし、OracleだってLinuxにつづきSolarisも手に入れたワケだから、やっぱり OS って重要かも...。
最初に解説されたシナリオは、まさに前日のオラクルの基調講演の一部と似ている。メインフレーム、インターネット、クラウドへと時代が変化したこと。その変化にしっかりと対応しなければならないということとを語っている。
デモンストレーションを豊富に織り交ぜての展開。その最初の紹介製品はやはり Windows7。一番最初のデモンストレーションがスリープからの復旧時間が2秒以下である点。これは確かに速い、便利、待ち望んでいた。って感じがしますが、だからって、最初のデモンストレーションがこれというのはWindowsの現状を物語っています。その後、PentiumM までの古いいくつかのPCを並べてブートやら表現力やら操作性能のデモンストレーションを披露。確かに古い非力なPCでもサクサク動いています。。。乗り換えようと言う気になるのは事実。
マイクロソフトがWindows7で伝えたかったのは、「期待された性能」、「使いたくなる軽快さ」、「移行したくなる高い互換性」、だろうか。
続いて Windows Server とリモートデスクトップを連携した例。Microsoft Application Virtualizaion の機能の一部を紹介。その後、Windows Server 2008 R2の紹介へと続く。
なお、マイクロソフトが使っているキーワードは"DynamicIT データセンター"、前日のオラクルは NGDC(Next Generation Data Center)。企業内でも、クラウド上であっても同一の環境としてつかえること、ってのも同じようなメッセージに聞こえる。
感心した内容もいくつかある。たとえば、Windows Server 2008 R2 とWindows Server 2003 R2 との消費電力比較(16core, x64マシンで)デモ。ソフトウェアで消費電力がこれだけ違うんだと感心する。
ほかにも、仮想化のデモンストレーションではVHDを使ってデータセンターにV2Pをするデモ。まさにこれはダイナミックデータセンターである。オラクルも同じようにベアメタルプロビジョニングが可能で、クラスターのメンバとしての自動登録までも可能である(ただし、V2Pではない)。ここもやはり時代の流れなのだろうと感じる。
最後に、Office 2010の紹介。Office2010製品群が提供する機能によるオフィスワークと情報共有を見せる。新しいOfficeの リボンUIはまだ慣れないが、本当に、Officeはすごい製品だと心から思う。その中でもExcelとPowerPointに対する開発の情熱は本当に立派だと思う。Office2010とiPhoneとの連携もさりげなく最後に見せている点も、歓迎できる。まさか最後のデモがiPhone連携だとは...。(私も常にiPhoneをデモンストレーションで使っているので、これも時代の流れか...)
マイクロソフトが見せたかったDynamic ITを形成するWindows7、Windows Server 2008 R2、Office 2010 をうまく説明した基調講演だった。
ところで、Windows Azureはどこへ行ったの?(これは午後らしい)、参加者が一番気になる開発環境は?(これも午後らしい)、OfficeのWeb版は見せないの?(これは無いらしい)、ともっともっと期待をしたくなる基調講演だった。

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(この画面から基調講演の様子が配信される)

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(会場の生バンドの様子も放送される)

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(これが、iPhoneとOffice2010を連携しているシーン)

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