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ファストフード店での片手落ちの接客配慮

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本日、とあるチェーンのファストフードで食事をしました。午前中の打合せが正午少し前に終了したため、昼食時間にあたり待ち時間が長くなることを避けるため、近くにあったチェーン店に飛び込みました。ファストフードと言っても、ハンバーガーではなく丼物系です。

最近の外食競争の煽りか、店員さんは来店したお客さまに皆で「こんにちは、いらっしゃいませ!!」と声を掛けていますし、服装も清潔でした。その一方で、食事をしている時に何か違和感を感じたので、「何だろう」と思って辺りを見回しました。違和感の原因は蛍光灯。沢山の蛍光灯で照明を行っていますが、何本もの蛍光灯が切れ掛かって”ちかちか”としているため、目がそちらに影響されていたようです。コスト削減のためか、またはメインテナンスの都合なのか解りませんが、せっかく店内を綺麗にして、従業員の接客レベルも上げたとしても、ちょっとしたことに手が行き届かないことでせっかくの努力の結果を半減させてしまっているな、と感じました。

別のお店では、食事をしているカウンターから下膳後の食べ残しを捨てるゴミ箱が見えて、捨てられる残飯が見えているお店やら、備品(持ち帰り容器)や下膳された食器が乱雑に積んであるところが丸見えのお店などがあります。確かに店舗経営としては、限られたスペース、コスト削減などいろいろな制約事項があると思います。また、大多数のお客さまは、そのようなことを気にせず、早い、安いということのみを求めているのかも知れません。

その一方で、どんなお客さまにも気持ちよく、美味しく食事をしてもらうという飲食業の基本を考えると、ある部分は徹底して品質向上をしながら、ある部分に行き届かないというアンバランスが、「ファストフードは味や雰囲気でなく、時間とお金」という域から脱することのできない理由の一つではないかと感じます。

多少の無駄になるかもしれませんが、お店の責任者に一度カウンターに座ってお客さまとして、細心の注意をまわりに配りながら食事をしてみる。案外そんな簡単なことを月に数回行い、気になった点を改善するだけで、ファストフードも「安い、早い」だけでなく「過ごしやすい」要素が加わり、「機会があればまた行きたい」というサイクルに変わるのではと思います。

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