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アメリカではまだWiiが品薄?

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日経ビジネス12月24日号の世界鳥瞰で、「Wiiは本当に品薄か?」というBusinessWeekの記事にが紹介されています。もう終了ですがアメリカのクリスマス商戦でWiiが著しい品薄で、インターネット上では小売希望価格の3倍で取引されていたり、Amazonでは10分で売り切れたりしているようです。日本の1年前と同じような感覚ですかね(?)。私も苦労して手に入れた口ですが。

記事に紹介されていますが、「意図的供給制限」ではないかと疑うコメントも出ているようです。記事の中で任天堂は否定していますが…

プラットフォームの主導権を争い続けているゲーム3社のなかで、任天堂は日本では大きく優位なポジションを築きましたが、米国そして世界で見た場合にはまだ圧倒的優位の状態ではないことも考えると、「意図的供給制限」ではないと想定されます。しかし、その一方で出荷したものが一定価格で売れ続け、かつ在庫の滞留を起こしていないということは、機会損失を考えなければ経営的にはよい状態であるとも考えることが出来ます。

プラットフォームビジネスとして難しい、独占ポジションを確保することと、製品技術を延命し価格の下落を防ぐために需要曲線を超えない出荷を維持するというバランスに関して、現在の状態が良い方向に転ぶのか、悪い方向に転ぶのか、日本以外の市場でのゲーム3社の状態の変化が気になるところです。

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