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現場検証で業務設計技術を磨く

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各種の設計作業はあくまでも机上での作業が中心です。特に業務設計では現場の人、または現場の経験者が参画したとしても、いざ設計内容を現場に展開した瞬間に様々な矛盾、問題点、さらには設計のミスが表出します。出来る限りの網羅性を持った検討を行い、出来る限りの知識と調査を行い、設計精度を上げていく努力は欠かせませんが、現実としてはそれでも100%はありえないと思います。

特に設計の請負(上流コンサルティングとも言いますね?)の仕事をしていると、ともするとテストという擬似的な状況、もしくは設計を確認するためだけの過程までしか自らの設計した内容に携わることはありません。しかし、実際には本番でサービスとして使用され、様々な事象に直面して設計の問題点が露呈します。

個人的には自らが設計した内容は許される限り、最後に使われる現場での問題点を把握するために、使用される現場まで確認していこうとしています。それによって自らの設計でかけていた観点、さらには言葉と現実の矛盾を肌を持って理解することができると考えるからです。そしてその経験を持って始めて検討を行った一連の調査、設計、テストがスキルとして身につくと思います。

設計しっぱなし、とりあえずテストが終了したらほったらかし、では作業の段取りのスキルはついたとしても、本当の意味で設計を行うスキル、大げさに言うとアーキテクトとしてのスキルは身につかないと思います。

方針を決めて、きれいな資料を作成し、一連のドキュメント作成する作業も大事だと思いますが、泥臭い仕事として現場でのサービスをもう一度検証して自らの非を探し出すことも成長のための重要なステップだと思います。

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