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改革は医療における治療に似ている

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経営改革、営業改革、業務改革など、現状での課題を解決するために改革案を作成し実行することは(経営?)コンサルタントのお仕事の主流です。私も沢山のxx改革に携わってきましたが、良く考えると改革は治療に似ています。

例えば医療で手術が必要な場合には、術後の痛みやリハビリが必要になります。投薬でも、難病への特効薬では副作用が多いものが多くあります。企業の改革でも、手術や難病への特効薬のような対応の場合には、痛みも伴いますし、以前の体力に戻るまでには時間を要する場合があります。

風邪薬などのような対処的な投薬では、根治はしませんが、比較的体への負担は軽いと思います。これは症状が重くない場合、そして自身の免疫力で治すことが出来る場合の対応だと思います。企業で言えば、局所的な施策で改善・回復することが可能な、比較的軽い改革(改善)で競争力を回復できる場合だと思います。

別のことを考えると、肝臓のように慢性的な障害になり、かつ治癒が難しいものが一番厄介です。特に本人に自覚症状が無い場合が問題です。企業で言えば茹で蛙状態で、何かよくないことは感じてるが、そのまま放置されている状況です。しかし、病気は進行しますので、次第に生活改善程度ではなく、大規模な手術や特効薬の投薬が必要になる可能性が高いと思います。

「ひどくなる前に、お医者さんにかかりましょう」、「かぜ予防のためにはうがいをしましょう」、「肝臓のためにお酒の飲みすぎに注意しましょう」と言われても、なかなかそうは出来ないように、企業も「わかっちゃいるけど、課題・原因はひどくなるまで放置」というのが現状ですね…

企業のお医者さんとしてのコンサルタントも、お医者さんと同じようなことをクライアントに言いますが、その一方で私生活ではお医者さんに同じようなことを言われている人が多いと思います。私の場合は、まずは禁酒・禁煙から…

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