経営者(経営姿勢)の黄金律
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仕事柄、経営理念の定義や経営戦略の立案をお手伝いすることが多いです。いろいろ、考えた挙句に、当初の想定から”魂の入り方”が弱くなることも多々あります。オーナー企業でない場合には、いろいろな方が関わりますので、最小限譲ってはいけない部分を残して妥協すると、こうなることも仕方がないのかとも(ちょっぴり残念ながら)思います。
経営理念から、社員への行動指針に落とす際には、さらに骨抜きになる感が強くなります。簡潔で具体的な理念・戦略・行動指針を制定することは、なかなか難しいものです。
そんな中で、経営者に対する経営姿勢の黄金律のようなものを見つけて、経営レベルのお仕事をさせていただく時には、必ずまずご紹介しています。
それは、江戸時代の蘭学者である渡辺崋山の記した「商人八訓」です。古いものですが、現代でも十分に通用すると思いますので、ご存知の方も多いと思いますが、ご紹介します。
- 朝は召使より早く起きよ
- 十両の客より百文の客を大切にせよ
- 買い手が気に入らず返しに来たならば売るときよりも丁寧にせよ
- 繁盛するに従って益々倹約せよ
- 小遣いは一文よりしるせ
- 開店の時を忘れるな
- 同商売が近所に出来たなら懇意を厚くし互いに努めよ
- 出店を開いたら三年は食料を送れ
具体的でかつ簡潔でありながら、事業を営むための重要なポイントを抑えていると思います。是非皆様も、メモして、ご自身(できれば上司や社長)の机に貼っておいてください。
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