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新社会人の方へ:正解なき問題に取り組むために「経験から学ぶ力」を身につけておこう

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新年度に入って、今日から新しく社会人生活を始める方も多いことでしょう。このブログを読んでいる新社会人の方は少ないと思いますが、新社会人の方々への私からのアドバイスを書いてみようと思います。

学生と社会人の一番の大きな違いは何かというと、学生が取り組んできたのは、すでに決まった答えがある問題であり、社会人が取り組まないといけないのは、答えがない問題だということです。学生が取り組む問題については、すでに答えがあるので、本や講義などで知識を身につければなんとかなりますが、社会に出てぶちあたる問題には正解がありません。もちろん上司や先輩などの人から学んだり、マニュアルやビジネス書などの本から学ぶことも参考にはなりますが、それだけでは解決できない問題に直面することが多くなってきます。そのときに大切なのが、経験から学びながら自分で考えることであり、「経験から学ぶ力」を高めておくことが重要になってきます。

「経験から学ぶ力」を高めるのに参考になる本の一つが、『職場が生きる 人が育つ「経験学習」入門』です。以前オルタナブロガーの田中淳子さんが紹介していたので、興味を持って読んだところ、実際にビジネスで結果を出しているビジネスパーソンたちを取材した実例をもとに、経験から学ぶ力を高めるためのポイントをわかりやすく説明していて、とても面白く読めました。

この本では「経験から学ぶ力」を以下のようにまとめています。

適切な「思い」と「つながり」を大切にし、「挑戦し、振り返り、楽しみながら」仕事をするとき、経験から多くのことを学ぶことができる

経験から学ぶ力には「ストレッチ」「リフレクション」「エンジョイメント」の三要素があり、その三要素の原動力となるのが「思い」と「つながり」だということです。

「ストレッチ」とは、挑戦的な課題に取り組む姿勢のこと。「リフレクション」とは、自分の行動や経験を内省し、振り返ること。「エンジョイメント」とは、やりがいや関心を持って仕事に取り組み、達成感や成長感を味わうこと。「思い」は仕事において大切にしている考え方のこと。「つながり」とは他者との関係性のこと。

より具体的な内容は、以下のダイヤモンドオンラインの連載記事でも読めます。会員登録が必要ですが、無料なので、ぜひ読んでみることをおすすめします。

ビジネスパーソンが成長するには なぜ経験から学ぶ力が必要になるのか?――シリーズ「経験から学ぶ力」①
「挑戦し、振り返り、楽しみながら」仕事をし そして「思い」と「つながり」を大切にする 経験から学ぶための5つの要因とは――シリーズ「経験から学ぶ力」②
経験から学ぶ力を高めるにはどうするか 「挑戦し、振り返り、楽しむ」ための実践的方法――シリーズ「経験から学ぶ力」③
「思い」と「つながり」こそが 経験から学ぶ力の原動力――シリーズ「経験から学ぶ力」④
若手「育て上手」なOJT担当者の秘密――シリーズ「経験から学ぶ力」⑤
職場の経験学習をいかに活性化させるか 個人でも活用できる3つのツールの活用法――シリーズ「経験から学ぶ力」⑥

この「経験から学ぶ力」を身につけられるかどうかで、その後の社会人生活がかなり変わってくると思います。

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