顧客サービスとITのおいしい関係を考える

KDPでKindleの本を出版する2015年の新常識

»

2012年秋にAmazonのKindleとKindle対応の日本語の電子書籍が日本で発売されて、電子書籍の普及が本格化しました。

Kindleは電子書籍を購入して読むだけのサービスではありません。 Kindleダイレクト・パブリッシング (KDP)という仕組みが用意されています。 KDPを使えば誰でもKindle対応の電子書籍を出版して、Amazonで販売することができます。

「いつかは本を出してみたい」「自分の書いたものを人に読んでもらいたい」と考えている人は多いと思います。しかし現実に紙に印刷された書籍を出版社から出そうとすると、それなりの販売部数が見込めることが前提となります。

これまでは数が売れない本を出版しようとすると、自費出版しか方法がありませんでした。 Kindle本なら自分が好きな内容の本を自由に出版して、全世界で売ることができます。 KDPは自分の思いどおりの本を出版したいという夢をかなえてくれるサービスです。

AmazonはKDPプログラムを常に改善・改訂しています。このため以前の情報やノウハウは今となっては古くなっています。

2015年秋現在の最新情報は以下の通りです。

  • KDPで出版する際の最も確実なガイドは、KDPのヘルプです。日本でKDPが始まった当時は、ヘルプの内容が米国内向けを翻訳しただけであったり、米国のヘルプと比べて内容が古かったりすることがありました。
    現在のKDPヘルプは内容が充実しています。古いKDPヘルプをベースにしたWebサイトや書籍を読むと、かえって混乱する可能性があります。 常に最新のKDPヘルプを参照することをおすすめします。
  • 日本でKDPが始まった当時は、日本語のWordファイルを変換してKindle本を作る方法は「試験的に受け付け」の扱いとなっていました。このため電子書籍の業界標準フォーマットであるEPUB形式で原稿ファイルを用意する必要がありました。
    現在は日本語Wordファイルが正式にサポートされています。WordでKindle本を作って大丈夫です。新たにEPUBについて学習する必要はなくなりました。
  • EPUB形式でKindle本を作ろうとすると、以前は使いやすいEPUBエディタがありませんでした。 3年ほど前に多く使われていたのが、無料で公開されていたSigilです。
    諸般の事情によりSigilは開発が一時期停滞していました。2014年に開発が再開されたようですが、 現時点でEPUBの最新バージョンであるEPUB 3に未対応です。
    縦書きのKindle本を作るときは、EPUB 3対応が必須になります。あえてSigilを使う理由はまったくありません。
  • ジャストシステムの「一太郎」シリーズはバージョンアップを重ねてEPUB対応を強化してきました。最新版の一太郎2015は特別なスキルがなくてもEPUB 3形式のファイルを作ることができます。現時点でEPUB形式のKindle本を作るのであれば、一太郎を使うことをおすすめします。
  • KDPの契約は米国Amazon本社との契約になります。このため米国で30%の源泉徴収が行われます。
    以前は日本のAmazon.co.jpの売上も米国で源泉徴収されていました。米国での源泉徴収を免除してもらう手続きの中で、英語の書類を米国に提出する必要がありました。
    これが2014年末に大きく変わりました。
    現時点で米国の源泉徴収されるのは、米国のAmazon.comでの売上に対するロイヤリティのみです。日本の著者のほとんどは日本語のKindle本を日本のAmazon.co.jpで販売するだけですから、面倒な免税手続きをしなくて済むようになりました。
    ※この変更に伴い、売上の銀行振込の際に海外送金手数料がかからなくなったという情報がありますが、私は未確認です。
  • 2014年末から2015年始めにかけて、KindleアプリがWindowsとMacに対応しました。
    専用のKindle端末やiPadを持っていなくてもKindle本を読めるようになって、読者層が大きく広がりました。

今やKindle本を自分で作って出版することは、特別な難しいことではありません。 誰でも確実にKindle本を作ることができます。 KDPで好きな本を作って出版するのは楽しいですよ。発表したい文章、写真、コミックなどがある方は、ぜひ挑戦してみてください。

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する