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カーナビ専用機はヘビーユーザのものになっていくのだろうか

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Googleマップに全国の道路の交通状況を確認できる機能が追加されました。さっそくアクセスしてみたところ、スゴイです。高速道路だけでなく主要幹線道路まで表示されます。

渋滞情報の収集方法がGoogleらしいやり方です。

データは、Android端末やiPhoneなどスマートフォンユーザーの位置情報を利用。ユーザーが「My Location」(現在地)の機能を有効にしている場合にGoogleに送られる位置情報と速度データを利用し、交通状況を計算しているという。

これなら道路にセンサーを設置する必要もなく、3GやWiFiが使える地域であれば裏通りまで把握できますね。今後スマートフォンが普及するにつれて、データの精度が上がっていくと予想します。

現時点でPC版は渋滞情報を表示するだけの機能です。ただし、カーナビ専用機にない特長があります。それは過去の渋滞情報を検索できることです。画面左下の「更新」リンクをクリックすると、曜日と15分単位の時刻を指定して、検索することができます。出かける前に混雑を予想する時に役に立ちます。なお、モバイルGoogleマップナビでは、交通状況を反映した目的地への到着時間になっているようです。

渋滞情報を反映した経路検索ができるようになるのは、時間の問題でしょう。すでに北米や欧州の一部の国でこの機能が利用可能だそうです。ここまで来れば、専用のカーナビを買わなくてもいいと考える利用者が増えそうです。

いよいよカーナビ専用機の市場にもスマートフォンが攻め込んで来そうです。カーオーディオのメーカーは、車載用のAndroid Padの開発に着手した方がいいのではと考えます。私が言うまでもなく開発を始めていると思いますが。

イノベーションは業界の外で起きるという言葉を実感します。

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