私は地図が好きだ。行ったことがない場所を地図を見ながら想像するのは楽しい。子供の頃は、市内の地図に自分が自転車で走った道を赤鉛筆で塗っていた。大人になってからは地図だけを頼りに日本中をバイクで旅行した。

スマートフォンのGPSやグーグルマップが使えるようになって紙の地図を買うことは少なくなったが、広い範囲を一度に見ることができる紙の地図の便利さは捨てがたい。

昭文社は地図と旅行用ガイドブックの出版社として有名だ。私は道路地図は必ず昭文社のものを選ぶようにしている。

少し前に復興対策担当相の職にありながら「東北の何市がどこの県とか分からん」と発言して問題になった大臣がいたが、そんな方にぜひオススメしたい地図が、昭文社から出版されている。

その名もズバリ「東日本大震災 復興支援地図」だ。北は青森県八戸から南は千葉県銚子までをカバーした大型本で、沿岸部は5分の1の詳細図で丁寧に説明している一方、内陸部は25万分の1の概略図であっさりまとめている。


同じ昭文社から東北地方の道路地図や各県地図が出ているが、それらの地図と違うところは、震災・津波情報に特化していることだ。

もともとこの地図は、昭文社と大日本印刷が各県の県災害対策本部と県災害ボランティアセンター、市町村災害対策本部、報道機関などへ計3万部を無償提供したものを市販したという経緯がある。通常の地図の内容に加えて、津波浸水範囲が色分けされていたり、災害対策本部や避難所が記入されている。鉄道の運休区間や道路の通行禁止の情報も書いてある。

広範囲の情報を1冊の地図に見やすくまとめてこのタイミングで出版することができたのは、やはり昭文社だからできたことと言える。

4月頃の情報を元にしているため、その後に復旧している道路や閉鎖になった避難所があると思われるが、これからボランティア等で東北に行く予定がある人には全体を俯瞰することができる地図としていいだろう。また、東北に行かない方にもテレビの報道番組を見る時に手元に置いて位置関係を参照することをおススメしたい。東日本大震災の貴重な資料として長期保存しておくのもよいだろう。

ちなみに、仙台、塩竃、石巻、南三陸、気仙沼は宮城県、陸前高田、釜石、宮古は岩手県にある。

テクネコ

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加藤和幸

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