12月15日にITメディアで開催されたブロガーミーティング@BitDefender「ソーシャルメディアのセキュリティ対策」に参加しました。

今回はルーマニアから日本に上陸してきたアンチウィルスソリューションの会社「BitDefender」のお話です。

ミーティングは同社のフローリンCEOのお話から始まりました。

ルーマニアは1989年までは社会主義の国だった。その後で資本主義になった。古くから数学に強い国で、数学教育に熱心だ。

ITの分野でも歴史がある。1957年までにコンピュータを作った8つの国の1つに入っている。

私自身はピュアな数学者である。1987年から、ルーマニアのシリコンバレーのようなところで働いていた。1990年頃、コンピュータの研究所で働いていた時に、$300ドルで起業した。ルーマニアで最初のITのアントレプレナーだった。

ルーマニアの隣国のブルガリアには、強力な技術系の学校がある。そのためか、90年代はブルガリアはウィルスを作る国としてNo.1だった。

90年代のウィルスはディスケットを経由して伝染した。当時はデータを消してパソコンを動かなくしてしまうウィルスが中心で、しかもアンチウィルスの定義ファイルは数ヶ月に一度の頻度でしか更新されなかった。ブルガリアで生まれたウィルスが海を渡って米国に伝染するまで数ヶ月かかったが、隣のルーマニアは一番最初に被害に遭った。

BitDefenderのアンチウィルスソフトウェアは、自分たちを守るために作ったのが始まりだ。その後、90年代中頃に製品として発売した。今はルーマニアだけでなく、グローバルな会社になっている。社員の多くは米国にいる。

BitDefenderの製品は、コンシューマ向けと企業向けがある。フランスでは小売りでNo.1だ。カナダでは5%のシェアを取っている。

以前のウィルスはパソコンオタクが作っていたが、近年は金儲けや犯罪のためにプロが作るものになった。パソコンの内容を消したり壊したりする単純なウィルスから、常駐し続けて情報を盗むマルウェアになっている。毎日50万件のマルウェアが見つかっている。

対象となるデバイスは、パソコンだけでなくiPhoneなどのスマートフォンに広がっている。もはやパソコンだけの対策では不十分だ。

BitDefenderのマルウェア対策ソフトは3つの層で構成される。

1番目はシグネチャベースの検出だ。これは分析済のウィルスコードパターンと比較する伝統的な方法だ。ただし、毎日増え続けるパターンをすべて分析するのはコストがかかる。

2番目はB-HAVEだ。これはヒューリスティックな方法でプロアクティブにマルウェアを阻止する。BitDefenderでは怪しいプログラムを仮想環境で実行してマルウェアかどうかを判定する方法を世界で最初に開発した。

3番目がActive Virus Controlだ。AVCは常にモニタリングしていて、マルウェアを検出している。マルウェアが実行される瞬間に警告を出してブロックすることができる。検出率は高く、誤検知は少ない。

アンチスパムの分野にも力を入れている。

BitDefenderが来年の重点テーマとして注目しているのは、Twitter、Facebook、LinkedIn、ブログなどの「ソーシャルメディア」とのことでした。Twitterでは、すでに以下の6種類のスパムが確認されています。

  • Following Spam
  • Tweet Spam
  • Direct Message Spam
  • Trending Subject Spam
  • Reply/Trackback Spam
  • ReTweet Spam

Twitterでよく使われる短縮URLのサービスを悪用して、マルウェアに誘導するスパムがあります。BitDefenderでは自動でリンク先のマルウェアを検出するサービスを準備中とのことです。

日本のアンチウィルス製品の市場は、ノートン、トレンドマイクロ、マカフィーなど古参の数社でシェアを分け合っています。数年前にソースネクストが参入した時にライセンス料が大きく下がった時期がありましたが、その後は大きな動きはありません。

私は自分が使っているアンチウィルス製品に満足しているわけではありません。他社製品を新規購入するより同じ会社で更新した方が安いということが、使い続けている一番の理由です。

BitDefenderが日本でのシェアを本気で取るつもりなら、まずは競合他社の更新料よりも安く新規購入できるようにすべきと考えます。乗り換えて満足すれば、今度はBitDefenderを使い続けるでしょう。

BitDefenderは来年から本格的に日本でのビジネスに注力するそうです。どのようなアグレッシブなマーケティングプランを出してくるか楽しみです。

テクネコ

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加藤和幸

加藤和幸

株式会社テクネコ 代表取締役。
ITを売る側と買う側の両方の経験を活かして、CRMとCMSのコンサルティングを中心に、お客様の”困った”を解決します。

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