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【クロッカスが咲きました】景気は気から

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"百年に一度の経済危機"がようやく"聞き(危機)"飽きて、使われなくなってきたと思っていたら、与謝野経済財政相が、今度は「戦後最悪。戦後最大の経済危機だ」との発言です。

この方は、昨年9月のリーマン破綻の時は、日本経済への影響を「ハチに刺されたようなもの」と言いました。今年1月に参院予算委員会で指摘されると、「“蚊に刺された程度”という言葉があり、(比較すれば)そんなに軽いものではないという意味で使った」と釈明しています。なんとも先見性のない人にしか思えません。

国のリーダーたる者、危機の前兆に対しては敏感に、パニックになったらどっしりと構えるべきでしょう。

私は、"百年に一度"とか"戦後最悪"とかの言い方が好きではありません。一見わかりやすいキーワードにまとめてしまうことで、誰もが納得してしまい、個別の事情を考えなくなるからです。

10-12月のGDPが年率換算で12.7%減となったのは、輸出の不振が原因です。国内需要は年率換算でマイナス1.2%で済みました。輸入はプラスです。世の中のすべての企業が、トヨタと直接・間接に取引があるわけではありません。トヨタの不調と自分の生活に、どのくらい関連があるのでしょうか。こんな時でも、ユニクロ、マクドナルド、ニトリは好調です。他にも最高益の企業はあります。

世の中全体の考え方がどちらに傾くかによって、今後の景気の動向が決まります。このような時に、思考停止して後ろ向きモードになってしまうキーワードが一人歩きすると困ります。

"戦後最悪"が新しい流行語にならないように願っています。

"百年に一度"や"戦後最悪"に関係なく、庭のクロッカスは今年もがんばって咲きました。

もうすぐ春ですね♪

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