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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

NGNの未来を先取り Elipサービス【前編】

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ElipServices Japan(ESJ)のElipサービスを、2回に分けてご紹介します。

これまで企業でネットワークを導入する際は、回線などの手配に加えて、インターネットプロパイダの選定、ファイアウォールや無線LANの設定、ファイルサーバーの導入など、それぞれについて顧客企業が考えて決めていました。それぞれ契約・サポート・料金支払いの窓口が別々になるため、サポートを受ける時は、連絡する前にどこの問題か切り分けが必要等の手間がかかりました。ネットワークに詳しいIT管理者がいない中小企業では、余計な負担になっていました。

Elipサービスは、企業のネットワーク利用に必要なサービスを、オールインワンで安価に提供する仕組みです。

Elipサービスの目に見える部分は、オールインワンの多機能ボックスElipSwitchです。ElipSwitchは市販のルータや無線LANの親機くらいの大きさの専用サーバーです。

Elipサービスは、以下の機能があります。

  • 基本サービス(ElipSwitchレンタル+運用監視サービス)
    インターネット接続、無線LAN(WiFi)、QoS
  • VPNサービス
    拠点間VPN、リモートアクセスVPN
  • セキュリティーサービス
    ファイアウォール機能、ウェブフィルタリング機能
  • 共有ストレージサービス
    専用サーバー不要の共有フォルダ機能
  • リモートバックアップサービス
    共有フォルダのファイルの自動バックアップ機能
  • 共有プリンタサービス
    専用サーバ不要のネットワークプリンタ機能
  • VoIP接続サービス
    VoIP接続に必要なSIP-NAT機能

基本サービス(月額6,000円)だけで、インターネットと無線LANが使えます。ただし、フレッツ光などの回線料金は別途かかります。

一般的な中小企業のオフィスでは、基本サービスに加えて、セキュリティーサービス(月額2,000円)があれば充分でしょう。上のすべてのサービスをひとまとめにしたセット料金は、月額17,000円となっています。

ElipSwitchは24時間センター側からリモートで監視されています。何か問題があれば、1つの窓口でサポートを受けられます。ElipSwitchが故障した時は、代わりのElipSwitchと入れ替えるだけで、顧客毎の設定が自動的に復元されます。ネットワーク設定に詳しい人が顧客側にいなくても大丈夫です。

共有ストレージサービスも利用価値が高いです。これまでファイルサーバーは、ネットワーク機器とは別に専用のWindowsサーバーやNASを用意するのが普通でした。バックアップのスケジュールやテープの入れ替えなどの運用の手間もかかりました。

Elipサービスなら、ElipSwitchにUSB外付けハードディスクを接続して、共有ストレージサービス(月額3,500円)を利用するだけで、アクセス権設定可能な共有フォルダを使えるようになります。さらにリモートバックアップサービス(月額2,000円)を追加すれば、共有フォルダの内容は常にElipサービスのセンターにバックアップされるようになります。これなら、ハードディスクがクラッシュしようが、オフィスが火事で丸焼けになろうが安心です。ディザスタリカバリを面倒な管理無しに手軽な料金で実現できる、優れたソリューションだと思います。

オプションのIPビジネスフォンサービスを利用すれば、1席月額1,500円でビジネスフォン機能付きの内線電話網を構築できます。初期価格と保守費用が高価なPBX専用機を買う必要がなくなります。

つまり、Elipサービスで提供されるサービスから必要な機能を選ぶだけで、中小企業に必要なネットワークと電話の機能はすべて実現できることになります。

それでは、なぜElipサービスがNGNを先取りなのか、続きは後編で。

このエントリはジャストシステムのxfy Blog Editorで書いています。

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