ソフトウェア製品開発現場の視点

タクシーの IT 化

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先日練馬区でタクシーがどうしても捕まらず、iPhone に入れてあった JapanTaxi アプリを使いました。JapanTaxi アプリを使ったのは今回が2回目です。出先で、地名もわからない場所でしたので、電話をしても場所を伝えるのが難しいし、そもそも近くのタクシー会社の電話番号をしらなかったので、JapanTaxiアプリがあることは非常に便利です。支払いもクレジットカード対応をができるようになっているようなので、いろいろ進歩しています。ただ、近くにいるタクシーの台数も含めて Uber や Lyft のようなサービスには、まだまだ遠いという印象でした。

タクシーに関しては、もうひとつイギリスで別の IT 化を見ました。イギリスでは、流しのタクシーと、電話で呼ぶことができる、いわゆるハイヤーのようなサービスが分かれており、郊外では流しのタクシーではなく、ハイヤー的なサービスを使うのが便利です。ホテルでもらったパンフレットに、アプリを入れて車を呼ぶという、JapanTaxi と同じようなサービスがあったので、それを使って呼ぼうとしましたが、日本の電話番号では登録できず、使えませんでした。仕方がないので、パンフレットに書かれていた電話番号に電話してオペレータに配車をお願いするという、旧来どおりの方法を使いました。そこまでは、アプリに日本の電話番号を入力できないのは残念だと思っていましたが、その後が少し違いました。

翌日も同じようにホテルに車を呼ぶために電話をすると、自動音声で、ホテルのあるアドレスが読み上げられて、「その場所に呼びたいのなら、1を押してください」というメッセージが流れました。一度電話をした電話番号と呼んだ場所を記録していて、同じ場所への配車ならば、オペレータまでつながらずに呼べるということです。

さらに、その日の夕方にオフィスからホテルに帰るためにハイヤーを呼んだときに、もうひとつの驚きがありました。その日は、道が混雑していて、呼んだはずのハイヤーが予定通りに来ません。そこでハイヤーの会社にもう一度電話をしたところ、自動音声で「予約した車は今向かっていて2分後に到着します」というメッセージが流れました。実際に2分後に車はやってきました。予約した車がまだ到着していないときにもう一度同じ番号から電話がかかったときには、自動的に到着までの時間を案内するようになっているようです。

最近では、IT 化といういうと、スマホが必須という状況になっていて、スマホを持っていない人や使えない人は IT 化の恩恵を受けられないという問題がでてきています。その意味で、イギリスで経験した、旧来の電話での予約システムを IT 化でより便利にするという発想は新鮮でした。私は、日本でタクシーを呼ぶことはほとんどないので、もしかしたら日本でも同じように取り組んでいる会社があるかもしれませんが...。

電話には、手を使わず、音声でコミュニケーションができるというメリットがあります。スマホが使えない人だけではなく、状況によっては音声のほうが便利なことはあります。スマホ依存の IT 化だけに目が向いてしまうと、音声というメリットを見失い、IT 化によって余計に不便になっているということもあるように思います。

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