ソフトウェア製品開発現場の視点

簡単になってきた動画利用

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現在勤務している会社が、EDIUS という動画編集ソフトを開発している関係で、動画の使われ方を観察していますが、スマートフォンで動画の撮影ができるようになってから急速に動画の利用が増えてきているようです。高価なビデオカメラを買わなくてもスマートフォンで動画の撮影ができることに加えて、ほどんどのディジタル一眼レフカメラにも動画機能が搭載されて、非常に高品質な動画の撮影ができるようになってきていることも、動画の利用が増えてきている理由だと思っています。

プロの動画撮影の環境も大きく変わってきていています。結婚式のビデオでは、以前は結婚式当日に撮影したものが、編集を終えて当人に届くまでに、数週間かかっていたのが普通でしたが、現在は披露宴の終わりに当日のビデオを上映するということも特別なことではなくなっているようです。

ビデオが一般に普及する前は、家庭での動画撮影は、フィルムを使った8ミリカメラしかありませんでしたが、編集はフィルムを切って繋ぎかえるという単純なものでしたが、それでも家庭で編集することが可能でした。しかしながら、8ミリビデオなどのテープ式のビデオが普及すると編集作業は、2台のデッキを使ってコピーしながらつなげていくという非常に時間と手間がかかる作業になってしまい、かつコピーすることで画質が劣化するために、編集は一般的ではなくなってしまいました。

しかしながら、現在のビデオカメラや、ディジタル一眼レフカメラは、SDカードなどのメディアにファイルとして書き込むので、写真と同じようにそのままパソコンで扱うことができます。編集作業もコピーを繰り返す必要がないので、迅速にできるようになってきました。

ビデオを扱う大きな問題は、ファイルのサイズです。ビデオは、基本的には連続写真で、通常は1秒間に24枚から60枚程度の連続写真を撮影しています。圧縮技術が進んでいるので、データ量は抑えられていますが、1分間の撮影で、3600枚写真を撮っていると考えると、やはりファイルのサイズは大きくなります。これに対応するためには、高性能なパソコンが必要でした。

しかしながら、ソフトウェア技術が向上し、パソコンの処理速度が継続的に向上してきたことで、高性能なパソコンでなくてもビデオの編集が問題なくできるようになってきました。オフィスの業務で使っているパソコンの中位機種 (例えば Intel Core i5 程度) でも、実用的に十分になってきています。YouTuber という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、YouTube への動画投稿が簡単になったのも、動画の編集が簡単にできるようになったことが大きく影響しています。業務利用においても、製品説明を始めとして、動画利用は、非常に重要なマーケティングのツールとなっていますが、最近は社内用のトレーニングなどでもビデオの利用が広まってきています。

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