ソフトウェア製品開発現場の視点

新しいテレビ技術 HDR とは

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今年になって発売されたテレビに「HDR 対応」のモデルが出てきました。主に上位モデルだけの仕様ですが、各社とも力を入れてきているようです。

HDR とは、High Dynamic Range の略で、簡単に言うと、明るいところをより明るく表現できるようにすることで、明暗の差をよりはっきりとさせる技術のことです。これによって、明るいところと暗いところの両方が美しく表現できます。

紙に書かれた絵だと「白」が最も明るい色ですが、液晶テレビだとバックライトを明るくするなどの技術で、同じ白でもより輝度の高い白が表現できます。

iPhone のカメラにも HDR 撮影機能が付いていますが、これは静止画(写真)の HDR で、動画の HDR の技術とは別のものです。写真の HDR は同時に明るさを変えて撮影した複数枚の画像を合成することで、明るいところと暗いところの両方の部分が、白く飛んでしまったり、黒く潰れてしまったりしないようにする技術です。

一方、動画の HDR は動画を撮影する時にデータ表現方法に人間の目の光への感応度に合わせた最適な log 表現を使うことで、明るい部分から暗い部分まで広い範囲をカバーできるようにするものです。実際カメラは非常に広い範囲の明るさデータを捉えていますが、そのデータが従来の「log を使わない」データ表現方法では十分に表現できていませんでした。しかし、HDR によって、より人間の目で捉えたものに近い映像をテレビで見ることができるようになります。

最低限、カメラがデータ化する部分と、テレビがデータを映像に戻す部分 (テレビ) の2つが HDR に対応すれば良いわけですが、生放送以外ではほとんどの場合、編集作業が入ってきます。そのため、ビデオ編集ソフトにも HDR 対応が期待されています。

グラスバレーで開発販売しているビデオ編集ソフト EDIUS 8 では HDR 対応が進められており、様々な log フォーマットで撮影されたビデオを一括して編集し、HDR に対応した各種フォーマットで書き出すことができるようになります。

EDIUS 8 の解説本「EDIUS Pro 8 実践講座」が玄光社から発売になりました。前のバージョンが EDIUS Pro 6.5 対応のものでしたので、今回発売されたものには、EDIUS 8 の新機能も含めて、大きな変更が入っています。

EDIUS Pro 8 実践講座 (速読・速解シリーズ)

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