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エンタープライズ(企業)向けのオープンソースとか育児とかについて考えていきます。

JJUGのナイトセミナーでAlfrescoについて話してきました

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こんにちは。

見事に風邪を引いて仕事を休んでしまったすぎもとです。Aegifメンバーにもだいぶ風邪引きが多くて、会社全体で流行してる感じです(おかしいなあ、あまりオフィスにはいってないんだけどなあ)。

そんなわけで今日は短めに。

先週、JJUG(Japan Java User Group)のナイトセミナーで時間をいただきまして、Alfrescoについて話してきました。

SlideShareに当日のスライドが上がっています。

Javaの開発者グループで話すと言うことで、普段やるような機能紹介の話よりも、かなり開発者寄りのことを盛り込んでみました。

ぼくが昔から思っていることで、このブログにもたびたび書いているのですが、この手のアプリケーションは、オープンソースであることだけでは不十分で、機能拡張ポイントがたくさん用意されていることが重要じゃないかと思っています。とくにAlfrescoは文書管理基盤、というだけあってミドルウェアよりのアプリケーションです(実際、セミナーでもAlfrescoそのものをDBのように見なせるとお話ししました)から、機能をあとから追加していったり、他のエンタープライズアプリケーションと容易に連携できるところに大きな意味があります。

オープンソースだから機能拡張したら本体を書き換えれば良いのでは?というのでは、本体の進化に取り残されたレガシーシステムが大量に生産されるだけで、それではいままでのプロプライエタリシステムと同じことが起きてしまうのではないでしょうか。拡張ポイントの仕様自身が変わっていくこともないとはいえませんが、本体を書き換えてしまうよりはずっとましでしょう。

セミナーでは

  1. Alfrescoそれ自体にいっさい手を加えずに外部からAPI経由で操作する
  2. 外部から操作できるためのAPIを追加する
  3. 内部のコンポーネントを切り替える

という3つの視点で拡張をすることができるというお話をさせていただきました(時間の関係上JavaじゃなくてJavaScriptで拡張するデモになっちゃったのは申し訳なかったのですが)。なお、3つのうち、2番目以下の拡張であっても、Alfresco本体の書き換えは必要ないのがポイントです。

Alfrescoは開発者のおもちゃとしてもなかなか優秀なプラットフォームであることが伝わっていれば幸いです。JJUGの皆さまにはこの機会を設けていただき、ありがとうございました。

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