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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

大谷翔平選手への願い

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 大谷翔平という若者には、心・魂が揺さぶられる。かつて今までこれほど誰にでも愛されたスポーツ選手がいただろうか。観客やチームメイトはもちろん、対戦相手や審判までも魅了してしまうこの若者には、いったい何が宿っているのだ。野球の神様も大谷翔平を見て、愛さずにはいられなかったのだろう。WBCは大谷翔平選手が野球の神様に愛された大会だった。最後のステージには千両役者のようにブルペンから花道をゆっくり歩き、泥だらけのユニホームでマウンドに登場。最後のバッターには同僚でありアメリカ最高の打者。8回に1点差になるのも神様の筋書き通りだったのか。最後の投球に対し、打者はフルスイングでのストライクアウト。見逃しの三振ではないところが、最高の絵になる。大会が進むにつれ、日本の選手達は誰もが大谷選手のようになっていった。「スポーツって、野球って本当に楽しいんだよ」と誰もが言っているようだった。

 個人的な願い・思いだが、大谷選手には日本やアメリカという枠を超え、世界の国々で野球の伝道師として活躍してもらいたい。

 野球が発展途上にある中国やチェコやアフリカの国々に行き、そこで野球少年たちとキャッチボールをしてもらいた。できればダルビッシュ選手や村上選手、吉田選手、今回の日本代表メンバーやトラウト選手たちとともに野球大使となり、世界の国々を訪れて欲しい。

 そうすれば、スポーツ・野球を愛する子供たちが増え、その子供たちが平和な社会を創ってくれるだろう。大谷選手は、もう野球という枠を超えたところにいるのだ。

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