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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

偏差値が高い=常識的な行動ができる・・・ではない 神戸大学バドミントン同好会

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最近、あまりにも学生スポーツに関して残念な事件が多い。今回、事件を起こした神戸大バドミントン同好会には、「バドミントンを愛するサークル」などと名乗ってほしくない。

世間的には「難関国立大学=偏差値が高い=学校の成績が良い=頭が良い=行動も常識的」と捉えられがちだが、決してそうではないことは今回の事件からも明らかだ。高校までの教育で目指すものは「知育、徳育、体育」の三つ。「知的で情緒豊かで、健康な身体をもつ」これらのバランスが取れた生徒を育成するのが学校の役目。そのために、教科があり、教科外での委員会活動・生徒会活動・部活動があるのだ。

残念ながら、試験で高得点を取れるテストマシーンを高校段階で作ってしまったという悔しい気持ちが自分にはある。点数よりも大事なのは人としてのありかた。「高偏差値と常識的な行動」はイコールという思い込みは、教員こそ捨てなければならない。

今回の神戸大学サークルの所業には日本中があきれ返っていることだろう。こんなことをさせるために、親は高い学費を払っているわけではないし、国も奨学金を出しているわけではない。

今回、たまたま明らかになっただけで、以前から同じようなことはあったのだろう。これは神戸大学だけの問題ではない。「難関国立大学にいれば何をしても良い」などという変な選民意識はなかったのだろうか。「できる人」よりも「できた人」になってもらいたいものだ。

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