オルタナティブ・ブログ > 熊谷修司の最高のチームを創る >

組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

大谷翔平選手は自ら語るべき・・・水原一平事件

»

あまりにも衝撃的な水原一平事件。今のところ真相は藪の中。これに関して大谷選手が近々記者会見を行うようだが、もっと早く語るべきだった。

自分はアメリカ留学中に「文化比較」という講義を受けたが、これは勉強になった。アメリカでは親が子供に「excuse」(言い訳)くらいできるようになれ、という。excuseは「言い訳する」と言う訳語が与えられているが、その本質は「自己を論理的に主張する」と言うこと。「自分がなぜそうしたのか論理立てて説明できるようになれ」と教える。

確かに、私がアメリカ生活で痛感したのは「頼れるものは自分しかいない」「自分の意見・考えを表明しなければ他者に認められない」という「自己主張文化」。黙っていては何も伝わらない。「郷に入らば郷に従え」なのだ。

また、「沈黙は金」とは何かについて文化比較論の教授と私たち学生はディスカッションをした。それは日本的にどんな意味か、アメリカではどんな意味か、その違いについても話し合った。教授の説明では欧米では「口数が多くおしゃべりだと軽薄に見える」「話しすぎると余計なことまで言って墓穴を掘る」という意味合いだという。アメリカでは「黙っていることが最良」ではないのだ。

英語は私たち日本人にとって第二言語。誰もが流暢に話せるわけではないし、そうでなければならないわけではない。たどたどしい話し方でいい。たどたどしく一生懸命に語る方が、むしろ気持ちが伝わる。大事なことは自分の言葉で伝えること。

大谷選手には、そろそろ通訳も必要ないのではないか・・・。

Comment(0)