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サッカーW杯 森保監督の采配は組織の人事異動

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サッカーW杯 日本対ドイツ戦での森保監督の戦術変更・選手交代に「素晴らしい采配」と賛辞が寄せられている。前半は、右サイドを侵入される場面が多く防戦一方。よくPKの1失点で終わらせたと感じた。守備が安定しないので攻撃も単発に終わってしまった。ハーフタイムでどのように修正するかと思っていたが4バックから3バック(実際は5バック)に変更しつつメンバーチェンジを行った。長友選手から三苫選手への変更は「攻撃的に」「点をとりに行く」という指揮官の思いの表現。その采配が的中し、守備が安定した日本チームは攻撃の場面を増やしゴールへ迫っていく。

会社や組織で今、何が起きているのか、何がうまくいっていないのか、現象や情報を的確に把握する「分析力」そしてそれを修正し打開していく「対応力」。組織のリーダーが持つべき力を森保監督は見せてくれた。フォーメーションの変更は組織の改編・再編。選手交代は人事異動。適材を送り込むことで、トップからのメッセージが伝わる。

大事なことは「現場で何が起きているか」をトップが的確に把握することだろう。サッカー日本代表は優秀なリーダーを得て、自分の役割を認識した選手たちが躍動した。個々が力を発揮するチームのあり方を日本代表は見せてくれた。スポーツは貴重な多くのことを学ばせてくれる。

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