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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

高校野球と挨拶(2)

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大学野球の関係者と話をすると、よく話題になるのが「高校の時にはできた挨拶が、大学になると挨拶ができなくなる選手がいる」「高校の時には攻守交代も早かったのに大学になると、それほど走らない・・・」

挨拶もスピーディーな攻守交代も「高校野球だから」という枠組みでやっていたのだろうか・・・

指導者に「そうしろ」、と言われたからやっていたのだろうか・・・

なぜ「挨拶をするのか」「なぜ走って攻守交代をするのか」、その本質を理解していないから「大学野球はこんな感じでOK・・・」と選手が思ってしまうのだろう。

アメリカ留学時に学生野球を見て驚いたことが「全力疾走」と「規律」だった。

髭・髪型や服装のルール、試合中のマナー・態度、学業成績の重視など自分がイメージしていたアメリカの学生野球とは全く違い、日本の学生野球よりもはるかに厳しいものだった。ピッチャーもマウンドの往復はダッシュだった。

一度、監督に「なぜ、こんなに走るのか?」と聞いたことがあった。「歩いて勝てるスポーツなんてゴルフだけだ」という答えが返ってきた。「アウトになるのも一瞬、セーフになるのも一瞬。だからいつも走る。歩いてても勝てるなら、歩く」

「野球とは走るスポーツなんだ」そう教えられた。

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