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マイクロマネーが集結した「まとまった温かい資本」にこそ、できることがある!

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以前このブログミュージックセキュリティーズ セキュリテ被災地応援ファンド「南三陸マルセン食品ファンド」に投資したことをご報告しました。先日、その申し込みが最大募集口に達し、受付終了となった旨の連絡がきました。これで、いよいよ応援ファンドが本格的にスタートします。

震災で工場、店舗、倉庫などが全壊・流失

宮城県南三陸町の南三陸マルセン食品は昭和8年の創業。かまぼこや水産加工品の製造と鮮魚店を営んでいました。しかし、東日本大震災で工場、店舗、倉庫などが全壊・流失。そのような状況にもかかわらず、「社員を呼び戻し、地域一丸となって、ふるさと再生に立ち向かいたいです」とお話しされる事業者です。

マイクロマネーが集結した「まとまった温かい資本」

ファンドの申し込み・入金後に「本人確認ハガキ」の代わりに送られてくる封書には、以下のようなことが書かれていました。

当社「セキュリテ」を通じてそれぞれの事業者様にお届けするお金は、政府や金融機関、機関投資家といった方からの大きな資本ではなく、大勢の個人投資家の皆様の想いのこもったマイクロマネーが集結した「まとまった温かい資本」です。会員の皆様、お1人お1人の思いを力に、高い志を持って事業に取り組む多くの方の事業を実現する一助を担っていきたいと考えております。

まさにその通り。私のような本格的な投資家ではない個人には、大金を投資することはできません。しかし、少額ずつでも多くの人の想いが集まれば金融機関や機関投資家にも負けない額の資本を集めることができるのです。

ゼロからの再スタートに、大勢の個人投資家が応援している

南三陸マルセン食品ファンドには、私を含め610人の個人投資家から1,000万円というお金が集まりました。セキュリテ被災地応援ファンドは出資金に対し、同額の応援金(寄付)が組み合わさっていますので、実際にはその倍の金額が集まっています。

この大勢の個人投資家が、南三陸マルセン食品のゼロからの再スタートを応援しています。被災地で復興に立ち向かう事業者の方にも、たくさんの個人の応援の気持ちが詰まった資本だからこその大きな力になればと思います。

私は、このようなことを実現できるのがファンドレイジング・サイトの可能性だと信じています。先日のクラウドファンディング「studygift(スタディギフト)」の騒動については、私もブログに書かせていただきましたが、クラウドファンディングを含めたファンドレイジング全体の灯が小さくなってしまわないことを願います。

これから10年という長い付き合い

さて、南三陸マルセン食品では、出資金を活用し仮設の水産加工工場兼出荷施設に、少しずつ機械などを揃えて4月に稼働を開始したそうです。伝統の細工かまぼことサンマのみりん干しの製造・販売も再開しています。

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本ファンドの会計期間は営業開始日から10年(120ヵ月)ですので、私たち個人投資家はこれから長い付き合いになります。その再生の過程は、またこのブログで紹介したいと思います。

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