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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

メモ:NRIが見るメディアの未来 - クリエイティブ産業への変革シナリオ

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岡田記者の記事「2015年、テレビは「ニコ動」化する?――NRIが示す未来像」経由で野村総合研究所が先日公開したフラッシュムービー「クリエイティブ産業への変革シナリオ」を観ました。

すばらしい!

以下ポイントを箇条書きで。

・現在では未来予測はあまり意味を持たず(パラメータが多すぎるので)、むしろ強力にキーパーソンに働きかけられる「提言」「シナリオ」「未来そのもののデザイン」をリリースすることの方が効果的。まさにアラン・ケイの「未来を予測する最良の方法は、未来を創りだすことだ」。それを地で行くやり方に好感が持てる。

・テレビの未来を決めるのは、デバイスでもネットワークでも放送局でも広告クライアントでもなく、クリエイターとそれを支持する個人顧客であるというフレーム設定がすばらしい。

・クリエイターが恒常的に創造活動を行っていくためには、ファンディングが不可欠であるとの認識は正しい。このファンディングが彼・彼女を支持する個人顧客から直接的に行われるメカニズムがあることによりDisintermediationが促され、ファンディング→クリエイティブ→再ファンディング→再クリエイティブの連鎖が効率化する。これは僭越ながら慧眼。そういう未来を提示して見せている。

・クリエイティブ産業が日本の未来産業になりうる筋道をうっすらと思い描かせてくれるという意味で、非常にポジティブ。クリエイターに対する愛、日本の未来に対する愛が伝わってくる。

このムービーはコンテンツ関係者、広告関係者、放送関係者、そして未来のクリエイターである諸君も必見です。

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