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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

結局、顧客に投げてみなければ善し悪しがわからないとすれば

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製品でもサービスでも記事でもプレゼンでも、詰まるところは顧客にお出ししてみないと真に満足してもらえているのかどうかわからないということは、たぶん、あるだろうと思います(いや絶対にそうでしょう)。

一般的に、ある程度のスケールでビジネスを行う企業は、製品やサービスのリリース前に完成品として仕上げるのが慣行となっています。この発想をやめて、半完成品の状態で顧客に渡して、後から、顧客の様々な要望に応じて完成品に仕立てていくというアプローチは、あってもよいと思います。

このアプローチを可能にする最大のポイントは、おそらく、設計プロセスの刷新です。事後的な改善が容易にできる構造を先に作ってから、個別製品の設計に入らなければなりません。
それから、顧客からのフィードバックが容易になるように、ネットワークを介した何らかのセンサーフィードバックも組み入れる必要があります。

例によって、机上の妄想に近い話としてこれを書いているので、あれなんですが、仮にこの種の枠組みがうまく機能しはじめると、マーケティングとチャネルに使うコストが劇的に下がるということは、ないでしょうか?
それからまた、顧客ロイヤルティの議論で言うところの長期的な関係が構築できる(この枠組みを採用した顧客は簡単に他社にスイッチできない)ことによる利益の累増効果もかなり見込めるのではないでしょうか?

もう無造作に、仕上がっていないものを顧客に投げて、「安いよ安いよ」としゃにむに巻き込んでしまって、あとはぐるぐる巻き。製品/サービスの改善に関して何度も何度も情報をやりとりしているうちに、長期優良顧客の誕生とあいなる。こういうの、どうでしょうか?このアバウトさは日本人には合わないかなぁ。

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