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寒い風呂場と眠い時の入浴は危険!日本の入浴中の急死年間1万7千人、交通事故死約4千人、自殺2万2千人

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諸事情で、週に何日か一人暮らしを最近しているのですが、特に気をつけていることは「眠い時は風呂に入らず翌朝のシャワーにする」ということです。というのも、不慮の死や突然死の起きた場所別に数字を並べると、風呂場というのは交通事故の4倍程度の危険性があり、自殺に継ぐぐらいの危険な要因となっていると知ったからです。

この入浴中の急死というのは、溺死などの事故死と病死をあわせたものです。眠い時に風呂に入って溺れるのも多いのですが、ヒートショックといわれる10℃以上の温度差で血圧が急上昇することが特に危険とされます。2001年データに基づく鈴木 晃 国立保健医療科学院 健康住宅室長 のチャートが分かりやすいので紹介します。不慮の事故での溺死は約6000人でうち、浴槽内が約3000人なのですが、それ以外の病死による入浴中の急死は非常に多いと見られています。

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地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所 の2013年の推計では、入浴中の急死は約1万7千人と推計されており、10℃以上の温度差が引き起こす血圧の急上昇とそれにともなう、心筋梗塞、脳卒中などの死が冬場に大きく増えることが指摘されています。

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こういったヒートショックによる死亡リスクは高齢者ほど高いのですが、若くても風呂場で溺死というのはそれほど珍しいことではありません。東京都23区の異常死 年間約13,000件の約1割が入浴中後。65歳以上は男性で85%を占めますが、つまり残りの15%が青壮年のようです。

東京都監察医務院 の中の お知らせ の中の 東京都23区における入浴中の死亡者数の推移 のページです。
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日本の住宅は断熱性能が低すぎる!二重窓や断熱工事で省エネ性能と快適さのアップが寿命を延ばす

東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)は、住宅自体の断熱性能の向上を勧めています。古来、夏向けに風通しがいい、逆言うと隙間風は我慢という家が、北海道以外の各地で好まれてきました。暖房がいろりだったら換気も十分必要だったという事情もあったでしょう。

しかし、今や暖房はエアコンが主流となりました。隙間風が通らず、窓からも熱が逃げにくい家への変革が日本に求められています。地球温暖化対策とか省エネとかの意味もありますが、住宅の断熱性能の向上は、突然死を減らすという切実な問題である といういう認識が広がることを願っています。

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