記録するジャーナリズムから、測って確かめるデータイズムへ

HOME'S総研中山さんに聞いた、買って住みたい街「1位船橋、2位目黒」の真相

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HOME'S調べ、2017年住みたい街ランキングでこれまでの王者、吉祥寺らを退けて1位は船橋、2位は目黒という結果でした。3位以下で浦和、戸塚、柏、流山おおたかの森と続くランクにITmediaなどのマスコミ

「近年、都内を中心に物件価格が上昇したため、都内へのダイレクトアクセスが可能で、交通利便性が確保された近郊エリアの順位が上昇したものと考えられる」

というHOME'Sを運営するネクストのコメントを取っています。しかし、これよりももっと大事なポイントを本調査をマネージされたHOME'S総研中山さんからコメントを頂くことができわかりました。

FireShot Capture 97 - 2017年首都圏版「買って住みたい街」「借りて住みたい街」ラ_ - http___www.homes.co.jp_cont_town_town_00111_.png

船橋1位の真相は、アンケートベースから、HOME'Sで住まいを探すユーザーの検索・問合せ数をベースに変えた影響

順位が大きく変わる理由を調べると、2017年資料には、「HOME'Sで住まいを探すユーザーの検索・問合せ数をベースに算出」とあります。一方2016年以前は具体的な調べ方が書かれていません。よくあるアンケート方式であることが推定されたので、この調査を主管されているはずのHOME'S 総研チーフアナリストの中山さんにTwitterで質問してみました。そのやり取りをコメント元にしたふなっしーのツイートからご紹介します。

2016年の買って住みたい街調査ランキングは、吉祥寺、横浜、恵比寿、品川、武蔵小杉 という順で確かに住めたらいいだろうけど、めちゃくちゃ高いし本気で探してないでしょ。というランキングでした。それが、船橋、目黒、浦和、戸塚、柏と、目黒以外は大きな街だけどある程度郊外の実際に買えそうな街に様変わりしています。ただ、ポイントは単に郊外というだけでなくて、郊外の「核」となる衛星都市、サテライトな駅がランキング入りした点です。バス利用物件も含めて住まい探しをしたことがあれば分かるでしょうが、駅単位で不動産物件が多いのはバス便もあって広い範囲で人を集める駅です。上位5都市で目黒以外は郊外の中核都市でそれは住まいを買おうという人が多いだろうと納得できる駅がランクに入りました。

ランキング入りした唯一の都心駅、目黒は、バスターミナル駅でもあった

そういう郊外の中核駅が並ぶ中で都心の目黒駅は異色だったのですが、バスターミナルな駅という点で共通点がありました。目黒といえば、権之助坂に代表される坂の街なんですが、バス利用者も多く広範囲から「最寄り駅目黒」な人を集めていたわけです。実際、HOME'Sで分譲マンションの物件数を調べると目黒駅が104件で、2位の池袋78件を抑えてトップでした。

FireShot Capture 98 - JR山手線の駅からマンションを探す【HOME'_ - http___www.homes.co.jp_mansion_tokyo_yamanote-line_.png
こちらは、目黒駅徒歩20分、もしくはバス5分で徒歩2分という物件の地図です。目黒通りなど広範囲のエリアを「最寄り駅」としてカバーしていることが窺えます。

FireShot Capture 99 - 【HOME'S】ドミニ目黒 203|目黒区、JR山手_ - https___www.homes.co.jp_mansion_b-1148620072882_.png

アンケート調査から、行動調査へ変わる過渡期に

2016年の調査からの順位変動は調査のあり方が変わった結果でもあると思います。住みたい街調査が人気投票として注目を集めていた時代から、行動ベースの調査に変わり実際に探している人が多い街が上位に入る。そんな過渡期はニュースリリースを記録するジャーナリズムからデータを読み解くデータリズムに変わるべき時なのかもしれません。

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