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米軍機 オスプレイ事故率は高いのか?低いのか?:図解して事実を見抜く方法

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新聞赤旗と産経で全く違う報道がされている米軍機オスプレイの安全問題、さてどっちが本当なんでしょうか? 事故率は高いのか?低いのか?
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-27/2012062704_02_1.html 

オスプレイ 高い事故率/米情報で判明 晴天弱風でも墜落 via kwout

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120701/plc12070100190001-n1.htm 

オスプレイ、平均より低い事故率+(1/2ページ) - MSN産経ニュース via kwout

まず、事実関係として、オスプレイには海兵隊仕様のMV22と、先日事故を起こした空軍機CV22と2種類あります。
他のソースとあわせてデータを図解というか、樹形図式に書いて整理してみました。

オスプレイ ━━━┳━MV22: 事故率  1.93 ← 海兵隊採用で日本配備予定
         ┃ (参考4月モロッコで演習中の事故前  MV22: 事故率 1.12)   
         ┗━CV22: 事故率 13.47 ← 新型で、先日事故
ハリア━━━━━━━━ AV8B:事故率  6.76 ← 事故が多いことで知られる垂直離着陸機

米海兵隊大型輸送
ヘリコプター ━━━━ CH53D:事故率  4.15 ← 2004年普天間で墜落事故

海兵隊所属航空機━━━━━ :事故率  2.45
(ヘリを含む平均)

二紙ともも「うそ」はついていないのですが、赤旗は、事故率が高いとしてCV22の数字と、MV22の4月のモロッコの事故をつなげて、統計的に危険で晴天弱風でも事故があったと危険性を強調していることがこの図解でよく分かることでしょう。

データのロゴスで解きつつ、恐怖をあおるパトスで補強という方式は印象を左右する手法としてよく使われる手です。

こういった図解で事実関係を整理する方法はいろいろあります。著書も多数出されている、開米さんの 読解力図解力と教える技術の謎解きブログなど参考になる無償の情報源が多々あるのでこれらを活用して隠れている事実の図解、読解力を鍛えられるとよでしょう。

※現在配備中でオスプレイへの代替が計画中のヘリコプターCH53Dのデータを追記しました。

Comment(15)

コメント

morya

この話事故率も問題視されてますが、オートローテーションがあるのかないのかも問題だと思うんですが、いかがお考えですか?(たぶんその話より、「ニュースは読解力をきちんと身につけて読めよ」と書くためにチョイスされただけだと思いますが・・・)

政府発表ではアメリカ政府からオートローテーションはあると回答を得ているようですが、TVや新聞では開発者やテストパイロットの話としてオートローテーションはないという報道をしています。

これも、CV22とMV22の違いなんでしょうか?
それともどちらかが間違った(もしくは騙している)ことを言っているんでしょうか?
あるいはどちらも真実の内、自分に都合のよい一部分だけを切り取って言っているんでしょうか?

調べても信用できるソースがどれかわからないし、ましてや英語圏の情報は自分にはさっぱりで・・・
坂本さんの読解力で解決できますか?

TETSU

面白い数字ですね。テレビでいろいろなニュースをみてもよくわからなかったけど、数字で比較するとよくわかりますね。

新しいものは確かに壊れやすい。しかしその割にはまだ酷くはないともいえる。
問題は、故障の原因が構造的な問題なのか、改善が可能なのか、その辺りで話は変わってくると思われます。

あとメリット側の説明も少ないのも・・・飛行速度が速くなり、航続距離が大幅にのびるというのは大きいですからね。
沖縄にヘリの基地が必要な大きな理由に航続距離の問題があったと思いますが、オスプレイの導入で別の選択肢が増えるようになってくれたら嬉しいのですが。もちろん今後も改善が進むだろうし、もっと航続距離を延ばす技術が進んでくれれば、沖縄に基地が必要なくなる可能性もありますからね。

坂本英樹

moryaさん:
技術的に詳しいわけではもちろんないのですが、「オートローテーション」の有無はあまり問題にならないのではと理解しています。CV-22、MV-22らは原理的に違う飛行機なので他の飛行機で役立つことが同じように役立つのかどうかよく分からないのが答えだと思います。

だとしたら、事故率や飛行実績が頼りで、MV-22は一つの事故でも事故率があまり変動しないほど実績がある飛行機なので、そういう事故率に見合う使い方をやれると思います。CH-53Dよりはましなので入れ替えるとかです。

坂本英樹

TETSUさん:
確かに、MV-22で航続距離が伸びスピードが上がる分、尖閣諸島防衛とかにも意義が大きいのですけど、ここはあまり語られませんね。軍事メリットがあるなら危険なモノの導入に賛成するのか? とかいう議論になると余計こじれるという判断なのかもしれません。

TETSU

そうそう尖閣諸島は重要ですよね。
今の古いヘリ(50年ものもあるらしい)だと役にたたないし、古いヘリも危険性が高いですからね。

とちょっと思ったんだが、ここは思いきって尖閣諸島にヘリ基地を作ってしまえば・・・人も住んでないし、日本領土だし、軍事基地つくっても問題ないと思うんだけど、どうかな?>石原さんならやってくれないかなぁ

坂本英樹

TETSUさん:
ジョークにマジレスかもですが、尖閣諸島とかオスプレイだけ居ても奇襲に対処できません。オスプレイは基本輸送機なので、兵員とかがいるちょと後ろに控えている必要があります。
行動半径が広がるオスプレイにしろ、沖縄の戦略的重要性はあまり変わらないなぁと実感しています。

醤油

意外でした!!
ニュースとかで見ているよりも、案外数字にしてみたほうがわかりやすくて良いですね。

もしかしたら、尖閣諸島にヘリ基地作ったほうがいいのでわ??

tk、もう少し沖縄県民の気持ちになって考えて欲しい問題ですねwww

HIDE

普天間配備前はMV-22はCV-22より安全ということでいろいろネットで説明されている方が多くみられましたが、配備後、実際に飛行予定エリア外を騒音をまき散らして飛行している状況でさらに2年後嘉手納基地にCV-22が配備されるニュースが一面になっている。もちろん嘉手納に配備されるということは他の国内拠点にもCV-22が展開されるのかもなと。

坂本英樹

HIDEさん
こちらでも解説がありますね。
http://obiekt.seesaa.net/article/312370430.html
>(実際にCV-22の墜落事故2件はアフガニスタン戦地派遣中とアメリカ本土の訓練場で発生。)

元々特殊任務中の事故率が高いというか、落とされるかどうかという作戦で使う用途の時間も入れると宿命的に事故率統計が上がる機材のようですね。2年経ったらある程度こなれて日本周辺に配備されて飛ぶ分にはあまり差が無い状態になっているかもですが注目されるところでしょうね。

日本の軍事情勢を考えると配備される必要性も増しそうではあります。

下地良男

海兵隊仕様のMV-22の事故率は1.93、対して空軍仕様のCV-22の事故率は13.47で他の航空機に事故率に比べても沖縄配備のMV-22の事故率は低いということですが、MV-22とCV-22は全く違う機種なのでしょうか。基本構造は全く同じではありませんか。
 ボーイング787機は米国内仕様と日本向け仕様は異なると思いますが、そうだからと言って両者は別々の機種だと言えるのでしょうか。

坂本英樹

下地さん:
CV-22は、空軍特殊作戦軍所属とかで使われているようです。その特殊な訓練などでの比率などは分かりませんが、使われ方が違うと事故率はまったく違ってくるのはあるでしょうね。
旅客機ボーイング787とそれを元にした爆撃機がもしあったとして恐らく事故率は違うでしょう。
CV-22も事故の要因とか固有の問題とかが潰されると、老朽化したヘリCH-53Dよりは安全な機体と評価されるように変わると予想しています。

下地良男

投稿したつもりですが、書き込まれておりませんので、再度トライします。

CV-22とMV-22は基本構造はまったく同じであって、違いはボーイング787の米国内向けの仕様と日本向けの仕様の場合のように座席数などの違いではないでしょうか。

CV-22の事故もMV-22の事故も初歩的な段階での事故であることに注目すべきであって、決して特集な条件の下でのものではないのです。両者の事故を別々のものと考える考え方には問題はないでしょうか。

morya

>飛行予定エリア外を騒音をまき散らして飛行している
これ、この前TVで元自衛隊の方が、一部の過激な反対派がMV-22の正規の飛行ルート上にバルーンやタコを上げて進路妨害をしルートを外さないと飛べないようにし向けていると言ってましたね。
そんな理由で予定エリア外を飛行した回数をカウントしまくって、1ヶ月で何十回もとか言ってるんですよ!ってスゴイ剣幕で怒ってましたよ。

>MV-22とCV-22の違い
これまたTV情報で申し訳ないですが、基本構造は全く一緒だそうです。
>座席数などの違い
ですらありません。
特殊作戦のため「地形追随機能がある高性能の航法レーダーを装備し、超低空を高速で飛行できる能力を持っている」ぐらいが違いらしいですよ。
超低空を高速で飛行するためにうっかりすると事故るようですが、その場合は基地周辺ではなく戦地ですから、このCV-22の事故率すらも鵜呑みにはできない(沖縄ではそのような飛び方はしないでしょうし、ましてやMV-22はそういう飛行すらしないですし)みたいです。

坂本さん、質問に返答していただいたのに、返事が遅れて申し訳ありません。
上記ではMV-22を擁護しているように書きましたが、未だに自分的にはこの機体をどう捉えてよいかよくわからないので返事が出来ずじまいでした。

Tomy

沖縄の主張は「基地は要らない」で民間機は受け入れています。
よって民間機の一般的な事故率を比較対象にするのが妥当です。
過去の軍用機墜落事故によって民間人が多数死傷し、しかも事故調査もできなければまともに事故調査結果も公表していないので、安全性について検証できません。
不安になるのは当たり前だと思います。
また、オスプレイは航空機モードで離着陸できるらしいですが、そのほうが安全性が高いのであれば周辺に民家が密集しているところではより安全な方法を取るべきではないでしょうか。
協定を破り、より危険な飛行方法を利用する安全意識の低さも問題です。

純粋に論理の立て方を解説されているのならば良いのですが、わざわざそのような議論として取り上げるには不適当な話題で、政治的な意図があると感じます。

MV22は空母等に乗せての侵攻型STOL機である。米全軍の垂直離着陸機として完成したオスプレイは、あの広い国土を守る米陸軍はUH60,CH47ヘリで十分ミッションは達成するとして採用してない。日本国内で、減災活動に利用するにはあの小さな小さなロータでは少なくともFAA輸送垂直離着陸TA級のTCは取れない。小さなロータでは同じ重量ではホバリングが難しく、吹き降ろしも半径に逆比例、CH47でも台風並みだがオスプレイはその1.5~1.6倍である。嘘と思うなら、V-22(航空機)ーwikipediaで調べてちょっと勉強してみなさい。

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