米軍機 オスプレイ事故率は高いのか?低いのか?:図解して事実を見抜く方法
新聞赤旗と産経で全く違う報道がされている米軍機オスプレイの安全問題、さてどっちが本当なんでしょうか? 事故率は高いのか?低いのか?
オスプレイ 高い事故率/米情報で判明 晴天弱風でも墜落 via kwout
オスプレイ、平均より低い事故率+(1/2ページ) - MSN産経ニュース via kwout
まず、事実関係として、オスプレイには海兵隊仕様のMV22と、先日事故を起こした空軍機CV22と2種類あります。
他のソースとあわせてデータを図解というか、樹形図式に書いて整理してみました。
オスプレイ ━━━┳━MV22: 事故率 1.93 ← 海兵隊採用で日本配備予定
┃ (参考4月モロッコで演習中の事故前 MV22: 事故率 1.12)
┗━CV22: 事故率 13.47 ← 新型で、先日事故
ハリア━━━━━━━━ AV8B:事故率 6.76 ← 事故が多いことで知られる垂直離着陸機
米海兵隊大型輸送
ヘリコプター ━━━━ CH53D:事故率 4.15 ← 2004年普天間で墜落事故
海兵隊所属航空機━━━━━ :事故率 2.45
(ヘリを含む平均)
二紙ともも「うそ」はついていないのですが、赤旗は、事故率が高いとしてCV22の数字と、MV22の4月のモロッコの事故をつなげて、統計的に危険で晴天弱風でも事故があったと危険性を強調していることがこの図解でよく分かることでしょう。
データのロゴスで解きつつ、恐怖をあおるパトスで補強という方式は印象を左右する手法としてよく使われる手です。
こういった図解で事実関係を整理する方法はいろいろあります。著書も多数出されている、開米さんの 読解力図解力と教える技術の謎解きブログなど参考になる無償の情報源が多々あるのでこれらを活用して隠れている事実の図解、読解力を鍛えられるとよでしょう。
※現在配備中でオスプレイへの代替が計画中のヘリコプターCH53Dのデータを追記しました。