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来年の発表が楽しみになった、IDCのスマートフォン市場予測

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夏がそろそろ来る6月ごろのIT業界の風物詩になるかもしれません、IDCのスマートフォン市場予測のことです。

今年、2012年はこのように、Appleはシェアを微減させ、Windows Phoneの19.2%に抜かれると予測しています。Windows Phoneのシェアは2012年で5.2%とみているようです。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/07/news077.html

iPhoneは2016年までにWindows Phoneに抜かれる——IDC予測 - ITmedia ニュース via kwout

去年も似たような発表を見たなとおもって見つけたのがこの記事です。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1106/10/news041.html

スマートフォンの出荷台数は2015年に約10億台に——米IDC予測 - ITmedia ニュース via kwout

ここでは、2015年にWindows Phoneが20.3%まで伸ばす一方で、BlackBerryは13.4%のシェアを維持と見ています。2011年予測でBlackBerryがシェア維持という予測は大きく外れているのは、2012年の予測の上のデータで明らかなのですが、それでも2016年に今のシェアを維持できるという予測の根拠がどこにあるのか、そして来年はどうなっているかという楽しみができてきました。

またWindows Phoneついての強気が目立つIDC予測ですが、2012年の記事で

一方、現在Windows Mobileからの移行期間にあるWindows Phoneは、立ち上がりこそ遅かったものの、今後成長するという。その理由としてIDCは、Windows Phoneの中心的OEMであるフィンランドのNokiaが新興国市場に強いことを挙げた。

と語っています。ただ、低価格市場向けのWindows Phoneは発表されたばかりで、受け入れられるかは未知数です。ITpro 掲載の記事
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120530/399401/

ニュース - ノキアが失敗した5つのポイント (WIRED.jp):ITpro via kwout

のようにノキアが失敗していると見る方が妥当に思えます。記事にあるように、Nokiaはかつて高いブランドを誇っていましたが、iPhoneによるスマートフォンの再定義に乗り遅れてシェアを落とし、「過去のブランド」になっているのではないかと思えます。

ともあれ、私は毎年夏の訪れとともにやってくるIDCの発表に期待していたいと思います。そして、毎年の予測がどう変わっていくのか、夏に新しい楽しみが増えました。

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