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「メガソーラー」というまやかし。0.1万キロワット級(ただし日が照っていれば)という実態

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今更ですが、「メガソーラー」という名前に騙されていたことに気づきました。メガというから巨大でとてつもないパワーが出そうな印象だったのですが、単にメガワット級の発電所というだけです。

新 聞で見慣れた表記、「万キロワット」に直すと、「0.1万kW級」という、非常に小規模な発電所でなおかつ不安定稼働ということが分かります。

ソフトバンクグループがついに、メガソーラ発電所を開設へ、孫さん、言うだけじゃなくてちゃんと実行しているですね、見直しましたよ と思ったんですが…それはぬか喜びだったようです。

http://www.kyocera.co.jp/news/2012/0303_lkjh.html
ソフトバンクグループのSBエナジーと共同で7月1日運転開始を目指して、京都初のメガソーラー発電所に、京セラ製太陽光発電システム採用、京都府内最大容量の合計4.2MW | ニュースリリー... via kwout

■「京都市水垂埋立処分場大規模太陽光発電所」建設概要

                                                                     
所在地 京都府京都市伏見区淀水垂町および淀樋爪町地内の京都市所有地
敷地面積 最大89,800m²(調整中)
総出力 4.2MW(第1基:2.1MW、第2基:2.1MW)
使用モジュール枚数 約17,000枚
年間発電電力量(推定) 約4,200,000kWh
運転開始時期(予定) 第1基:2012年7月1日
      第2基:2012年9月1日
     

発表資料からすると、年間420万kWhなので、365日で割ると、0.42万kWの出力が2.74時間稼働相当と見込まれているようです。天気まかせなんですが、0.42万Kwの発電所で一日平均約2.74時間に相当する、火力発電とかの発電所の燃料節約を目指す存在のようです。

石炭火力発電所だと、例えば四国電力、西条発電所で、40万kw出力で敷地は30.8万平米とあり、0.42万kwに8.9万平米という今回の太陽光発電所は敷地規模で1/3だけど、出力は名目で約1/100、稼働率を勘案するとさらにそのウン分の1です。

メガソーラー という夢は良かったのですが、そろそろ現実に立ち返り、0.1万キロワットで不安定な発電所という現実を見るべき時が来ていると思います。

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