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初音ミクMIKUNOPOLIS in LAと敦盛2011を支えるミュージシャン安部潤さん

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ボーカロイドの初音ミク、正直技術進歩という観点でしかWatchしてなかったのですが、ミクの日感謝祭や今回のLAでのMIKUNOPOLISを尊敬するキーボード奏者でアレンジャーの安部潤さんが率いるThe 39sが演奏さていることを知りがぜん興味をもちました。

バーチャルなアイドルと言っても、コンピューター任せで勝手に音楽ができるものではないわけですが、そういう仮想アイドルが、知る人ぞ知る実力派ミュージシャンに支えられているというのは非常に嬉しい発見でした。

この安部さん、私が大好きな伝説のベーシスト、ジャコ・パストリアスに握手してもらったとかも書かれていて、Jaco仲間という親近感を持っているのですが、そもそも知ったのは、私が好きなシンガーソングライター奥村愛子さんの曲をアレンジされていたからです。 そのうちの傑作が、この敦盛2011という曲です。

戦国鍋TVという、テレビ神奈川などを中心とした独立UHF局らが制作するなんとなく歴史が学べる映像を紹介するバラエティ番組では歴史上の人物がアイドル歌手ユニットを組むというなかなか意欲的なチャレンジをされています。そのなかで、織田信長と森蘭丸が歌う愛の歌というのはまさしく文字面的に「色物」でしょうが、歌詞、曲、アレンジ、振り付け、そして、歌っている二人の質が非常に高くうならされました。

コントと歌で構成するバラエティ番組は、日本だとシャボン玉ホリデーから続く伝統芸だと思いますが、その歴史に残るできだと思います。

この番組のメインスポンサーは派生DVDやCDの版権を持つキングレコード自体で、繰り返し視聴に耐える質の高いコンテンツを作ろうという意欲が感じられます。独立UHF局での時差放送で早く見たいとか、逆に空いたCM枠での物販協力を受け、地元局も力をいれる とかいうサイクルが回っているのでしょう。

テレビ番のCMモデルが曲がり角とされ、音楽市場も厳しい中、新しい市場を開拓する、ボーカロイドと歴女狙いバラエティ、その意欲的な取組を、いい曲を作る実力派ミュージシャンに支えられているということを知り、とても明るい気持ちになりました。実力があれば未来は作れるのだと。

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