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HDDはオワコンなのか?

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日立HDD(ハードディスクドライブ)子会社を米WDに約3500億円で売却というニュース。いろいろな論評が出てます。 売却=後退 という単純な判断の感想も多くあります。一方買ったものがちゃんとした価値をつけて売れるのはそれなりに評価すべきというのが私の考えです。投資たるもの回収してナンボですから。ただ、弾小飼氏の、「もはやHDDは終わったコンテナ」という評価には納得できません。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51650170.html

404 Blog Not Found:news - IBM→日立→WD via kwout

もはやHDDはオワコンなのだから。終わったコンテンツでなくて終わったコンテナ。少なくともコンシューマー向けには。

コンシューマーデバイスのHDDがSSDに切り替わりつつあるのは同意であり、用途が狭まるとは思います。ただ、「クラウドを除いては」というクラウド用途のHDDの利用は大きく、そして私自身、

クラウドは手元にも置く時代が来る。パーソナルクラウドの時代へ。

そう予想しています。手元にデータを置かず、ネットの先にあって、そこにブロードバンドでアクセスするのが広まるとはいっても、アップするのはGB単位とか知れていると見ます。

一方、動画などの情報で扱いたいのは今でもテラバイト単位であり、更に増えそうです。クラウド上で皆が共有するようなデータであれば「どっかに転がって」いたりするようになるでしょうが、その大きなデータを安定してネット経由で使えるとは限りません。手元にコピーして「確保」しておきたいというニーズも広まります。

スマートフォン、タブレット、ノートPCとかとかに限らずこれからデバイスがますます増えるでしょう。そして、それら共通で使える、家庭用のストレージデバイスはより今後重要度を増し、普及していくと予想します。私自身は、家庭ストレージとクライドストレージとの併用で、Mozyにバックアップデータを1GBとか置いていたりします。ですけど、確保しておきたいテラバイト単位のデータすべてをネットの先「だけ」に置く時代が来るとはあまり考えられません。

もしテラバイト単位のデータがネットの先に簡単に扱えるようになったら、その時は多分ペタバイト単位のデータを手元に置いているだろうからです。そして、現在と近未来で大量データを扱い媒体としてはHDDがもっとも有力だと思うからです。

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