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ドイツの研究所「福島原発から海に入った放射性物質は、短い期間で、検出できないレベルに希釈される」と考察 via三重大学勝川准教授

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福島第一原子力発電所近くの海から放射性物質検出というニュースが3月22日未明に流れて騒がれています。その事態は考えられることではありますが、深夜の発表でありその影響度についての情報が無いため混乱が予想されます。その影響はどの程度深刻なのか、探してみると

ドイツの研究所が、「福島原発から、海に入った放射性物質は、短い期間で、検出できないレベルに希釈される」と考察

という情報を見つけました。日本で見つけられたのは、三重大学で専門は水産資源学の勝川准教授です。

http://katukawa.com/?p=4071

消費者にとっては長寿命のセシウム同位体が問題で、ヨウ素131は数週間で検出できなくなります。
チェルノブイリ事故後25年にわたる北海とバルト海の魚の放射能データを、当研究所(the Johann Heinrich von Thünen Institute)の研究員が解析したところ、北海のような灌流の激しい海では、放射性物質は比較的素早く希釈されることがわかりました。たとえば、チェルノブイリ事故があった1986年以降、北海では、海水からも、魚からも、セシウム137の濃度が急激に薄まりました。事故の翌年には、チェルノブイリ由来のセシウムは検出不可能になりました。

ドイツの研究所が、「福島原発から、海に入った放射性物質は、短い期間で、検出できないレベルに希釈される」と考察 - 勝川俊雄 公式サイト via kwout

という記述を三瓶愼一先生(慶應義塾大学,ドイツ語学)の添削の上、紹介されています。

半減期の短い要素131はあまり心配ないわけで、半減期の長いセシウム137の魚介類への蓄積があるのかが心配だったわけですが、ドイツの研究所が北海での経験を元に、「短い期間で、検出できないレベルに希釈される」と考察したのは安心できる情報だと思います。

放射性物質の検出は微量でも可能でありますし、素人ながら、影響がまったくゼロではないと想像していますが、ドイツの研究所の考察どおりになればいいと願っています。

追記:
海水産物による健康被害といえば、有機水銀による水俣病が思い起こされます。非常に不幸な公害であり、対策が速やかに行われなかったことなど非常に不幸な出来事であったと傷ましく思います。その記憶からも、農水省は、健康被害の可能性が無いかしっかり検証して欲しいと期待しています。ただ、違うのは、不知火海という内海と太平洋という外洋に面しているかの違いです。

今回は、健康上の被害が検知できるほどは起きないと予想しています。そして、大きな被害が出た水俣の海は立派によみがえっていると聞きます。

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