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祝サッカー日本代表16強入り:一億総懺悔の勧め

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FIFAワールドカップ2010サッカー日本代表、見事16強入り、一次リーグ突破おめでとうございます。見事なフリーキックでの2点、ボールの出所をしっかりケアしてでのチーム全体での守備、泥臭い3点目の得点、そして、オランダ戦で2点目を取らせなかった見事なGK川島のセーブなど、いままでの努力が形になって結実したように思います。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/25/news024.html

「岡ちゃん、ごめんね」 日本、W杯決勝T進出、Twitterに“謝罪ハッシュタグ”出現 - ITmedia News via kwout

正直に告白すると私は、冬の東アジア選手権で寒い試合を観戦して凍え、選手起用を変えない「岡ちゃん定食」に絶望していたころ「今からでも解任」とか唱えていました。岡田監督とサッカーを良く知る知人は、岡田監督 あなたがリアリストに戻るのなら というエントリーでロマンとリアルの両方を冷徹に追う岡田氏の本質を見抜かれていたのだなと今しみじみ味わっています。コンサドーレ札幌や横浜Fマリノス時代を良く知るひとは、ロマンチストでありながら最後には帳尻を合わせるリアリストと聞いてはいたのですが、正直見くびっていました。

岡田監督への支持率急上昇とか、マスコミの手のひら返しの報道を揶揄する声もありますが、私はここは、ロマンチストから豹変した岡田監督を称えながら、自分自身が豹変するチャンスだと思います。豹変という言葉は、ネガティブに使われることが多いですが、元は、君子豹変す、とよい意味の言葉です。豹の毛が季節で抜け変わって美しく変貌するように、君子は過ちを改めて変わるときには変わるものだと。この中国の成句を推し進め私は、岡田監督への一億総懺悔をお勧めします。

勝手に他人を巻き込むな、とお叱りをいただくとは思うのですが、日本の戦後の立ち直りは、一億火の玉鬼畜米英から、一億総懺悔して転換したことが原点だと思います。更にその前、尊皇攘夷から士族による革命たる明治維新に至ったのですが、いつのまにか「攘夷」は無かったことに摩り替えています。

今こそ、日本の沈滞したムードを吹き払うために、一億総懺悔を行い、一斉に変化を起こすべき時にいるのではないかと思う次第です。

皆が懺悔してしまうので、しかかったことや既存のしがらみを軽々と捨て、豹変できるチャンスです。日本人は通常、変わらないことが美徳とされ、埋没費用(サンクコスト)をもったいないと捨てられない国民性だと思います。しかしそれも、総懺悔の機会にはそういった、しがらみを捨てられない精神が無礼講で停止されるように思います。

最後の重ねて、岡田監督にお詫びいたします。リアリストであることを見くびっていました。戦術変更が遅すぎて、サイドアタッカーとか戦術にあう選手が足りないとか恨み言はありますけど、未来に向けて、ワールドカップ後のJリーグの盛り上がりを楽しみに応援しております。

#okachan_sorry

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