日本発、プリクラ写真共有アプリ「Snapeee」、台湾・香港・マカオを席巻。快進撃が止まらない
新進気鋭のベンチャー、マインドバレット社が5月12日にローンチしたiPhone写真共有アプリ「Snapeee」の快進撃が止まらないようだ。プロモーションなし、ほぼオールクチコミにもかかわらず、国内のみならず、台湾や香港などでダウンロード数が急加速している。
Snapeeeは、iPhoneでとった写真に、キラキラなデコ装飾を加えられる写真共有アプリで、いわば持ち歩けるソーシャル・プリクラだ。
こんな感じで、iPhoneでとった写真にさまざまなデコレーション(スタンプやフレーム)をアレンジし、「すごい」「かわいい」「おもしろそう」「もっと」と4種類の感情アイコンやコメントを付与して投稿する。共有はInstagramのようなフォロー関係によるものだが、TwitterやFacebook、mixiのようなソーシャルメディア投稿も可能となっている。
最強のライバル、Instagramがプロっぽい写真加工を売りにしているのに対して、Snapeeeはあくまでカジュアルで、仲間とつながる楽しさを提供する点にこだわったいる点が特徴と言えるだろう。
また、言葉の壁がない写真コミュニケーションのため、はじめから英語にも対応しており、グローバル戦略をとっている点も頼もしい。実際に、海外のダウンロード状況は非常にアクティブで、全くプロモーション活動をしていないにもかかわらず、台湾、香港、マカオといったアジア系諸国ではInstagramを圧倒し、無料写真共有アプリでトップとなっている。
特に台湾や香港では人気が高く、iPhoneアプリ総合ランキングでも、台湾が3位、香港が4位、さらに現在も急加速している状態だとマインドパレット小林社長は語る。ダウンロード数は非公開だが、一ヶ月経過時点で10万を超えており、20万も見えている状況とのことだ。なお、国別比率で見ると、台湾27%、香港25%、日本24%、中国14%、その他10%と分布しているようだ。
スマートフォンをベースにした写真共有コミュニケーションは世界的に注目されているトレンドであり、Instagramなど競合ひしめく成長分野だ。先頭を走っているInstagramは、ローンチからわずか7ヶ月で、425万人(5/25 TechCrunch Japan元記事)に達している。
ざっと計算すると日平均で2万ダウンロード、毎秒10枚のペースで写真がアップロードされていることになるが、Snapeeeが今の勢いで伸び続けると、Instagramにとって最大の競合になる可能性も出てきたと言えるだろう。
現在のところ収益はないが、今後のピジネスモデルとして想定しているのは下記とのこと。
- デコレーション素材の有料販売
- ブランドとタイアップした素材の販売
- 高度なカメラ機能の有料販売
- 写真による企業の広告配信
- 企業に対してのSnapeeeのOEM
では、この「Snapeee」を生み出したマインドパレット社の小林社長がどんな人なのか。気になる方は前回のLooopsTVをぜひご覧ください。
Ustreamアーカイブの57分前ぐらいから登場、TechCrunch Japanの西田編集長および私斉藤との対談の様子がご覧いただけます。
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