Android広告が大飛躍、この10ヶ月で22倍の急成長か
米国の独立系モバイル広告配信企業、Millennial Mediaから、2010年10月のモバイル広告配信統計が発表された。そこでは、Android広告が急伸し、なんと2010年1月比較で2182%増となり、iOSとほぼ同等になったことがわかった。
左側はインプレッション数(広告表示回数)における、スマートフォン、多機能携帯電話、Connected Deviceの比率をあらわし、右側はそのうちスマートフォンのみを抽出し、OSごとの比率をあらわしたものだ。
ここで、Connected Deviceとは、WiFiで接続するモバイル系デバイスをあらわしており、iPodTouch、iPad、Sony PSP、Nintendo DS、Amazon Kindleを含んでいる。
この図でわかる通り、広告配信のインプレッション数で、Androidのシェアが37%となり、ついにiOS(この数字はスマートフォンのみなので、iPod TouchやiPadは含まれていない)と並んだことがわかる。参考まで、Androidのシェアは6月の時点で11%、先月9月の時点で28%となっており、極めて急激にシェアを伸ばしていることがわかる。
これを機種別に見ると次の通りだ。
(スマートフォン、多機能携帯電話、Connected Deviceすべてを含む)
機種別に見ると、iPhoneが16%と、第二位以下にダブルスコアをつけて圧勝しているが、Androidは4位のDroidをはじめ、ベスト30の13機種を占めるまでにいたっている。
なお、調査発表元のMillennial Mediaは、ライバル企業であるAdmobをGoogleが、Quattro WirelessをAppleが買収したため、現時点での独立系モバイル広告配信業界では最大規模の企業のひとつだ。したがって、一定の信用性を持ったデータであると予想されるが、この統計は、あくまでMillennial Mediaからの広告配信インプレッション数値が基礎となっていることに注意したい。
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