【噂】 2010年11月,Google MusicがAndroid3.0と同時に登場か?
ジョブスが怒り狂うであろうiTunes対抗サービス「Google Music」の登場がいよいよ近づいてきたようだ。
【出所; Fortune Tech,ただしGoogle Musicは仮称】
今までも「Google Music」ローンチに関する噂はいくつかあったが,今回はGoogleのAndroid Product ManagerであるGaurav Jain氏がイスラエルを訪問したときに語ったことなので,信憑性が高そうだ。
【元記事】
・ Google will launch a music store next winter (ヘブライ語のGoogle翻訳)
・ Google Music, Android 3 to launch before the holidays (Furtune Tech)
これらの記事によると,Google Musicは,これまた噂のAndroid3.0(Gingerbread)と同時登場を予定しており,タイミングはホリデーシーズンの前(11月上旬から中旬あたりか)になりそうだ。
Android2.2リリースではAndroid Marketの機能強化(PCからアプリ選択するとAndroid端末へ自動インストールされる等)が行われる予定だが,Android3.0ではこれをさらに音楽コンテンツまで拡張するということだろう。
つまり,iTunesと同等の機能をクラウドで実現するサービスだ。そしてこれはジョブスの虎の子である垂直型サービスに大いなるライバルが登場することを意味している。
Android3.0の噂をGoogle社員が否定(記事)するなど不確かな点も多いが,GoogleがAppleの垂直統合型サービスへの対抗戦略をとることは間違いないと思う。
では,Google MusicはiTunesと同等のクラウドサービスにとどまるのか?
仮説だが,YouTubeで行われているMusic Discovery Project(YouTube DISCO)がGoogle Musicの可能性を示唆しているのではないか。
【参考記事】
・ YouTubeの実験的機能DISCOがとんでもなく凄い件 (1/25)
このYouTube DISCO,体感してもらえればわかるが,アーティストを選択すると,アーティスト自身,それに類似したアーティストのビデオが次々に再生される驚くようなサービスになっている。今までもPandraなどの自動リコメンドサービスはあったが,指定アーティストの曲をいくらでも聞ける点,プレイリストを自在に編集,保存できる点など根本的なところが異なっている。
そしてこのYouTube動画の下にある「この曲をダウンロード: iTunes」となっているところがAndroid Marketになるのだろう。もしくはストリーミングサービス自体をAndrid Marketに組み込んで有料にするのかも知れない。
いずれにしてもGoogleはYouTubeを持つメリットを最大に活用するだろうし,Appleが昨年末に音楽ストリーミングサイトLalaを買収したのは,音楽や映画,テレビ番組などを配信するクラウド・ストリーミング・サービスに大きなマネタイズ・チャンスを見込んでいるからだろう。
【参考記事】
・ アップルのLala買収で「iTunes」が向かう先--Lala創設者の役割とは
そして,それらがスマートフォンだけでなく,タブレット,さらにはテレビ(Google TV,Apple TV)が主戦場になってくるのは間違いないところだろう。未来のお茶の間を巡るGoogleとAppleの覇権争いは,今後さらに熾烈なものになりそうだ。
【Google関連】
・ テレビとウェブの最適融合 ~ Google TVのインパクトと市場予測 (5/21)
・ Google,3DデスクトップベンチャーBumpTop買収。モバイルUIでApple対抗か (5/3)
・ 「印刷はクラウドにおまかせ」,GoogleがCloud Print構想を発表 (4/17)
・ Googleは20%ルールによってイノベーションのジレンマを回避している (12/21)
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