Googleが「Android携帯は毎日16万台販売」と発表 - iPhoneを大幅に上回る驚異的なベース
iPad,iPhone4の華やかなデビューに目が移りがちだが,Androidはさらに凄い勢いで伸びている。
今日,Verizon Droidの最上位機種「Droid X」発表イベントで,GoogleのAndy Pubin氏(Android社の創業者で,現在はGoogleモバイルプラットフォーム担当副社長)が,「毎日16万台のAndroidスマートフォンをアクティベートしている」と語った。
ちなみに2010年5月のGoogle Developer's Conferenceでは10万台,さらに2010年2月には6万台をアクティベートしていると語っている。つまり,わずか1ヶ月で1.6倍,4ヶ月で2.7倍となっており,勢いは加速しているということだ。
そしてもうひとつ。1日16万台アクティベイトが意味するものは,月間500万台,四半期1500万台レベルという驚異的な出荷台数である。
参考まで,iPadは発売80日で300万台出荷。またAppleがIRで発表しているiPhoneの四半期ごと出荷台数は次の通りだ。
- 2008年Q2までの約1年間 610万台
- 2008年Q3 690万台
- 2008年Q4 440万台
- 2009年Q1 390万台
- 2009年Q2 530万台
- 2009年Q3 740万台
- 2009年Q4 870万台
- 2010年Q1 875万台
この事実を組み合わせると,すでに期間販売台数ではAndroidがiPhoneを上回っていると推測される。
おそるべし,Android携帯。iPhone4が出荷される2010年Q3は記録的な販売台数が予想されるものの,ロングスパンで見るとAndroidの方がはるかに強い成長ポテンシャルを持っているようだ。
もうひとつご参考に。最新のモルガンスタンレー発表,主要モバイル端末の登場から2年間の出荷実績およびiPad予測は次のグラフの通り。iPadは初年度1300-1600万台で,他のモバイル端末と比較しても出色のスピードと予測されている。(このグラフにAndroid予測は含まれていない)
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