【速報】米国スマートフォン市場,2010-Q1推定出荷シェアでAndroidがiPhoneを上回る!
2010年第一四半期(1-3月)の米国スマートフォン推定出荷シェアで,Android携帯がiPhoneを上回ったとの速報調査が発表された。
・ WHOA: Google Android Outsells Apple iPhone In The U.S. (Business Insider)
・ For the first time, Android outsold the iPhone in the US. (The Next Web)
・ Andoid Now Outselling iPhone (Mashable)
・ Is Android Really Outselling Apple? (The Wall Street Journal)
調査会社はNPD,NPDは著名ではないがThe Next Webでは信頼に足る歴史ある調査会社としている。
ここで報じられている2010年Q1の推定出荷シェアは次の通りだ。
- Blackberry 36%
- Android 28%
- iPhone 21%
思ったより差も大きく,7%の差がついている。
なお,先月発表のあったAdmob 2010/03調査レポートでは,米国スマートフォンのトラフィック・シェア(出荷シェアではなく,インターネット・トラフィック・シェア)でAndroidがiPhoneを超えたとの報告があった。
ただし,(1)あくまでAdmob広告配信のみを対象にした調査であること,(2)Googleと買収交渉中であり数値の信憑性に問題があること の2点があったので,このプログではとりあげなかった経緯がある。そのレポートで報じられていたグラブは以下の通りだ。
このAdmobレポートでは2010年3月に,Androidが46%とiPhoneの39%をかわしてトップになっている。ここでRIM(Blackberry)はわずか7%だ。また機種別で見るとAndroidではやはりDroidが圧倒的に強い。ただしこのAdmob調査はあくまでインターネット・トラフィック・シェアのため,出荷シェアは異なることに注意したい。(トラフィック・シェアでは従来よりiPhoneとAndroidが圧倒的に強い)
その他,追加情報があれば適時追記することにしたい。
取り急ぎ速報です。
【追記1】
The Wall Street Journalによると,このデータは消費者向けオンライン調査結果で,法人向けは含まれてない。そのため実際の出荷台数とは異なるとのこと。また大手調査会社Comscore社発表値によると2010年2月でAndroid(Google)が10%とNPD値と大きな差があることを指摘している。ただしこの記事内でもNPD社は信頼できる会社であり,このレポートは真剣に検討する価値があるとしている。
その上で,今回の結果はベライゾン/モトローラが販売攻勢をかけていること,対してiPhoneユーザーは新機種発表でiPhone購入を控え始めたことが影響しているのではと推測している。念のため,記事内で指摘しているComscore社発表データもあわせて掲載しておきたい。
【Comscore社調査資料】
【追記2】
ワールドワイドのAdmob情報を追記しておきます。すべてクリックで拡大できます。
【機種別 Android携帯トラフィック・シェア推移】
【Android OSバージョン別トラフィック・シェア推移】
【主要Android機種 スペック表】
なお,Admob調査レポートのPDF版ダウンロードは こちら
【追記3】
The Wall Street Journalによると,NPD社調査はオンラインでの消費者向けサーベイをベースにしているとのこと。出荷台数という表現は誤解を招くため,タイトルおよび記事内を表現を変更しました。「出荷台数」 → 「推定出荷シェア」 あわせて Admobは「インターネット・トラフィック・シェア」であり混同されやすいので,文中ではそれぞれ太字表示に変更しました。
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