昨年末にスターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店がオープンした。「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトに賛同し、建築家隈研吾が手がけたというこの店舗のデザインがとても面白かったので、他にはどんなユニークなスタバがあるのだろうと思い、調べてみた。

スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店
写真:http://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2011-754.php
日本国内だけでも、どこにでもある店舗とはデザインの異なる「コンセプトストア」という店舗がいくつかある。その中でも特に印象的なのは、スターバックスのストアデザイン賞2008年最優秀賞を受賞したという富山県高山市にある富山環水公園店。公共の公園の中にあり、大きな窓からは景色を楽しむことができる。

スターバックス コーヒー 富山環水公園店
写真:http://www.starbucks.co.jp/store/concept/toyama_kansui/
その他には、京都烏丸六角店や神戸北野異人館店等があり、こちらはどちらも外国人の間でとても人気があるようだ。京都烏丸六角店は、
「京都市の条例による『烏丸通りからガラス越しに見える六角堂を遮らない』という条件を満たすために、全面ガラス張りの大きな窓が特長のひとつで、六角堂の迫力を感じながら最高級コーヒーの香りと味わいを楽しんでいただける空間となっております。また夜は六角堂がライトアップされ、昼間とは異なった雰囲気を味わえます」(http://www.starbucks.co.jp/store/concept/kyoto_rokkaku/)とのこと。

スターバックス コーヒー 京都烏丸六角店
写真:http://www.starbucks.co.jp/store/concept/kyoto_rokkaku/
神戸北野異人館店は、1907年(明治40年)に建築された木造2階建ての住宅だそうで、レトロな雰囲気のこの店でゆっくりコーヒーを飲めば、タイムスリップした気分を味わえそう。

スターバックス コーヒー 神戸北野異人館店
写真:http://www.starbucks.co.jp/store/concept/kobe/
コンセプトストア以外にも、焼きたてペーストリーのある店や、本をゆっくり読みながらコーヒーを飲める店もある。

スターバックス コーヒー TSUTAYA店
写真:http://www.starbucks.co.jp/store/concept/bc/
それでは、世界にはどんなスターバックスがあるのだろう。

写真:Kye Young Kang http://global.designdb.com/disko/read.asp?menuseqnum=20015&boardseqnum=6274
これを見てスターバックスだとわかるだろうか。これは香港のDuddell Streetにあるスターバックス。香港のスタバの中でもこのように昔懐かしい感じの店は珍しいそうだ。
そして、多くの人が世界一美しいスタバといっているのがこちら。

写真:Joi Ito from Inbamura, Japan http://www.flickr.com/photos/35034362831@N01/2870473171
ドバイにあるイブン・バットゥータ(Ibn Battuta)モール内のスターバックス。このモールにはイブン・バットゥータ(14世紀にマルコ・ポーロよりも長い距離を旅した人物)が訪れたアンダルシア、チュニジア、エジプト、ペルシャ、インド、中国をテーマにしたコートがあるそう。そんな不思議な空間にあるスターバックスだ。
このように少し調べただけでも、いろいろな店舗があっておもしろい。では、スターバックスがストアデザインする際のコンセプトとはどのようなものだろうか。
2010年からスターバックスでは、4つのコンセプトで店づくりを行っている。1つ目は、先に紹介した「コンセプトストア」。コーヒーハウスでのイノベーションを探求するためにスターバックスのデザイナーが創造したユニークな環境で、『デザインの砂場』とも呼ばれる。2つ目は「伝統的コーヒーハウス」。シアトルの歴史あるパイクプレイスマーケットにある1号店での商人ルーツを反映して、使い古しの木やシミの付いたコンクリート、工場を彷彿させる照明等を採用した店舗だ。3つ目は、文化と芸術の創造的な集いの場所を演出する「職人の店」。そして4つ目が、快適で温かみのあるトレンドセッターのスタイルを体現し、その地域にインスピレーションを受けた家具と文化にあった素材を使用した「地域モダン」だ。
データ元:http://www.starbucks.com/coffeehouse/store-design
次に新しいスターバックスを訪れた際は、「この店はどのコンセプトなのかな」等と考えてみるのも面白いかもしれませんね。
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写真元 http://itunes.apple.com/us/app/ness/id454869181?mt=8
米国で2011年8月末にローンチされたiPhoneとiPod TouchのレストランガイドアプリNESSが人気を博している。なんとこのアプリ、2カ月でユーザー数は10万人、レビュー数は150万件を超えてしまったというのだからすごい。
このNESSの売りは、ユーザーの好みに合わせてレストランを推奨してくれるというもの。ユーザーはまず、近くのレストラン10軒を評価する。この評価情報によりNESSは特殊なレコメンドエンジンを使用して、ユーザーへのお勧めレストランを見出してしまう。
レストラン所在の地域や、イタリアンやメキシカンといったように料理の種類から検索することもできるが、「Yelpのように長いレビューを読むより効果的」とNESSではユーザーが気に入りそうなレストランが1%から100%までのレコメンド指数と共に表示される。もしFacebookフレンドがそのレストランについてレビューしていれば、それらのレビューも表示されるので、参考にしやすい。
写真元 http://itunes.apple.com/us/app/ness/id454869181?mt=8
このNESSの特長として、FacebookやFoursquare上での行動履歴も取り込み、推奨リストの洗練に努めるということ。ソーシャルとも連携している。
12月に登場した新バージョンでは、クリック1つで、ユーザーが自分のお勧め等をFacebookへ投稿できたり、友人に勧められたレストランに行った際、その友人にお礼状を送ることができる等、気がきいている。加えて、ユーザーがどの料理を注文しようかと悩むとき、NESSを使って、どの友人が以前その店へ行き、どんなレビューをしているかを見ることができ、その友人に「どの料理がお勧め?」等のメッセージを送ることが可能になった。
米国では、アプリケーションが数多く生まれているが、ソーシャルの力やレコメンドエンジンの力を借りると、あたかも自分専用の食のコンシェルジュがいるようでわくわくしてしまう。正しい使い方をすることで、レストランと食べる人との出会いがより素晴らしいものになることを期待したい。
Meet Ness, a beautiful new app for restaurant recommendations that are tailored to your tastes.
http://www.likeness.com/
<訂正報告>当初掲載した数値が間違っておりまして、正しくはタイトルや本文にありますように「10万人が利用」になります。お詫びして訂正を申し上げます。青葉
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画像: Master isolated images / FreeDigitalPhotos.net
■「ソーシャルリクルーティング」米国企業の80%が採用活動にSNSを活用
ソーシャルリクルーティングとは、最近流行の『SNSを活用した採用手法』の事を指す。米国では企業の80.2%がSNSを採用活動に活用し、63.6%の企業がSNSを活用した人材採用に成功したことがあると回答している。日本よりも米国はやはり進んでいる。
※JOBVITE社による2011年春の米採用業務関係者600人以上に対しての調査結果)
■2011年は“ソー活”元年
メディアでも取り上げられるほど、ソーシャルメディアを活用した就職活動は日本でも広がりつつある。企業側の動きが遅いのとは対照的に、学生側の動きは早いというのが特長だ。2012年は、この「ソーシャルリクルーティング」が日本のビジネスシーンを賑わせるのではないかと考える。
■インフラとしてのFacebook普及 ~25-44歳の転職年齢層に普及広がる~
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国内でのソーシャルリクルーティングが徐々に盛り上がってきているのは、Facebookを始めとしたSNSの認知度・利用数が急激に増加し、日本に広く普及し始めている事が要因の一つでもある。日本では「実名制SNSへの抵抗」があり、FacebookやLinked Inなどの実名制SNSの普及が遅かったが、現在ではFacebookのアクティブ会員数は500万人を超え、ユーザー層を見ると、従来のSNSとは異なり、20代に加えて、30代-40代の層にも広く受け入れられ、転職層のユーザーと一致している。※1 |

※1.socialbakers http://www.socialbakers.com/countries/detail/japan
■ソーシャルリクルーティングアプリが続々リリース




2011年1月の「Social Job Posting」リリースを筆頭に、今年は国内でソーシャルリクルーティング関連のアプリが複数リリースされている。「enTreeWork」、「Work for Us」、「JOBRING」など他にも続々とリリースされ会員数を徐々に伸ばしている。日本のソーシャルリクルーティングが発展する土台はすでに出来上がりつつあるといえるだろう。
■今後のソーシャルリクルーティングの動向
米国では企業の80.2%がSNSを採用活動に活用し、63.6%の企業がSNSを活用した人材採用に成功した、と前述した通り、米国のソーシャルリクルーティングは進化を続けている。大手の求人サイトや人材サービスがソーシャルメディアに進出し、より充実したサービスを提供するという動きが加速している。日本も同様の変遷をたどるかどうか、注目している。続いて、いくつか米国事例を紹介したい。
米国のトレンド:Facebookとアメリカ労働省との提携
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2011年10月、米国労働省が高い失業率を改善するために、ソーシャルリクルーティングを活用するため、Facebookとの連携を発表した。 求職に興味をもっている8500万人の80%以上がFacebookを利用しており、就業者の2200万人以上が、直近の仕事をSNS経由で見つけたと言われる。そうした利用実績を背景に米国労働省もFacebookの活用を決めたようだ。 |
大手求人サイトのアプリ進出
Facebookのソーシャルネットワークを活用し、求職者と仕事をマッチングさせるFacebookアプリは日本でも増えてきているが、米国では膨大な求人データや履歴書データを持つ、大手の求人サイトや人材サービス企業が進出を始めている。
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◆Beknown(Monster.com)世界最大の求人サイトのひとつである「Monster.com」が、Facebookアプリを2011年7月リリース。サイト内で人材募集、求人への応募が完結する。ユニークユーザー数は300万人に到達する勢いで成長をしている。 |
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◆BranchOut(CareerBuilder)Moster.comと双璧を成す米国最大級の求人サイトである「CareerBuilder」がBeknownに対抗し、同様の機能を持つFacebookアプリ「BranchOut」との提携を発表した。 |
ERPサービスの付加価値としてSAPが進出

2012年12月、採用支援プラットフォームサービス会社 Jobs2web が SucessFactorsに約90億円で買収されたことが発表された。Jobs2Webの買収とほぼ同時期に、SuccessFactors自身もドイツのSAPに約3000億円で買収されたことを発表。ERP大手の企業までもが、ソーシャルリクルーティングに興味を示している。ERPを提供するSAPは経営の基幹業務を抑えながら、人事領域の情報も統合的に管理する事が出来るようになれば企業の利便性は向上するからだ。
■人事採用領域のソーシャルシフトに注目
Googleを基盤とした、「検索=Search」から、FacebookなどのSNSサイトを基盤とした「ソーシャル=Social」へと米国は変化を始めている。私もいくつかアプリを利用し、可能性を感じるものもあったが、まだまだ使い勝手や求人コンテンツの充実に成長の余地があるように思えた。新興企業から大手企業まで入り混じっての戦いになる2012年の各社の動きから、目が離せない。
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今回はマーケティングには必須となったソーシャルメディアを使用して、米国ウォルマート3,500店に商品を置いてもらうことに成功したブランドを紹介したい。
その名は「オーラブラシ」、2009年に設立された企業だ。オーラは英語で「口の」を意味する「オーラル」からきており、つまり口のブラシ。といっても口の内側を磨くわけではなく、舌を磨く用のブラシだ。何でも口臭の9割はきたない舌が原因だそうで、舌を磨くことで口臭を防ぐことができるということだ。
オーラブラシのマーケティングは従来のものとは全く異なっている。従来のマーケティングでは、商品のパッケージ等、全てを完成させてからキャンペーンを行い、ブランド化に努める。しかし、同社は直ちにブランド化を始め、それを行う中で、ロゴを変えたり、キャンペーンメッセージを変更してきた。また、大手広告代理店を使用することもなく、ウォルマートに直接出向いて商品の売り込みをすることもなく、ウォルマート全米店への流通に成功したのだ。そしてその直接の引き金となったのは、たった28ドルのFacebook上でのキャンペーンだったというから驚いてしまう。
同社はまず、認知度向上を図り、ユーモラスなビデオを制作し、YouTubeにアップした。これが話題を呼び約3,900万人の人が閲覧し、メディアにも取り上げられた。
口臭恐怖症の男性が、スプーンを使って舌をきれいにしようとしてみたり、舌はスポンジと同じで細菌を吸収すると言って、汚いスポンジを見せたりした後、最後にオーラブラシを使い、これはいける!と勧めるビデオ。朝出かける前やデートに使ったり、舌が真っ白になっているおじさんにクリスマスプレゼントしよう!と締めくくっている。
舌がどれだけ汚れているかをビジュアルでわからせるビデオ。
このビデオは話題にはなったのだが、実際のセールスは思うようにはいかなかった。地元ユタ州のウォルマートに商品を置いてもらうことには成功したものの、そこからがどうにもいかない。2万ドル出した広告の結果は、他の広告会社からの勧誘がくるだけだった。そこで、同社CMO(Chief Marketing Officer)のジェフリー・ハーモン氏がしたことは、28ドルを払いFacebook上の広告を買うということだった。この広告とは―日本では考えられないことだが―アーカンソー州ウォルマートの従業員をターゲットに「ウォルマートの従業員は息が臭い。ウォルマートは『オーラブラシ』を仕入れなければ!あなたの店で一番売れること間違いなし!」というメッセージを送るというものだった(アーカンソー州は、ウォルマート生誕の地である)。
そしてそれから2日後、ハーモン氏はウォルマートのバイヤーからEメールを受信することになる。VP(Vice President)もそのメッセージを見ており、実際にはアーカンソー州の従業員にだけにしか送られていなかったのだが、全米のウォルマート従業員に向けられたと思った彼がオーラブラシに興味を持ったのだ。そしてオーラブラシのセールスキットやDVDをチェックした後、73万5,000個を注文したという。
オーラブラシの成功は単に28ドルのFacebook上の広告だけの成功ではなく、YouTubeを上手に使って認知度を高めていたことにも起因する。インターネット上の動画がマーケティングにとっていかに有効なツールかを実感させられると共に、小売大手へ仕入れてもらうためのマーケティングも大きく変わりつつあることを痛感する例だ。日本の小売業の「棚」確保もGRPからネットの影響力へ大きく変わっていくだろう。
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ソーシャルメディアを利用する人、活用する企業が、急激に増えている。そうした中、ソーシャルメディアはソーシャルビジネスの一部に過ぎないという意味深な記事を読んだ。
ソーシャルビジネスとは一体何か。この記事によるとソーシャルネットワークツールと優れた解析能力を組み合わせることによって、企業はビジネスプロセスを一変し、従業員、顧客、ビジネスパートナーと強い結びつきを築き、よりよい決断をより早くできるようになることだという。人々のネットワークを最大に利用し、新たなビジネスバリュー、無限のチャンスを作るというものがソーシャルビジネスなのだ。それは、ソーシャルメディアよりもずっと大きなもので、その可能性は計りしれない。
米国のソーシャル先進的企業は、人々の生活からソーシャルテクノロジーを切り離すことができないことをよく理解し、同僚や顧客とコミュニケーションをとっている。企業内で異なる部門や支社間でアイデアをシェアすることだってするし、新製品について学んだり、問題の解決方法、ブランドの築き方までも学ぶことまで、従業員に勧めている。
日本企業がすべきことは、人とカルチャーに注目することだと思う。人はもともとソーシャルな生き物で、同じものに興味を持てば、自然とネットワークが築かれるものだが、ソーシャルテクノロジーを使うことにより、今や企業内外のネットワークを通じ、仕事をより協力し合って、クリエイティブにすることができる。
医療分野で具体例を挙げるとすると、糖尿病の患者は医者のアドバイスに加え、同じような症状を持つ人々のコミュニティに加わることによって病気との闘い方を教わったり、必要なときにサポートし合ったりできる。コミュニティからの情報は製薬会社の情報とは異なり、同じように苦しんでいる人々のものなので信用できるのも特長といえる。
他の活用例だが、企業が膨大な情報量に圧倒されている時に、役に立つというものがある。
私の一日は、まずメールに目を通し、カレンダーをチェックし、ステイタスを更新し、企業内のソーシャルネットワーク上でいくつかのコメントをする。そしてこれらの情報を元にその日やらなければならないことがはっきりする。
1人では時間のかかる作業もソーシャルテクノロジーの力を借りて、短縮できるという。ソーシャルソフトと解析を組み合わせ、過去のデータを元に必ず返信しなくてはいけないメールや、その日の重要課題を教えてくれ、日中、例えば人事からのメールや、同僚のブログポスト等新しい情報が入れば、それを元にプライオリティーが変わったりする。このようなこと全般にソーシャルをつかえばビジネス上の効率向上を実現できる。
かつてはライバル会社と情報を教えあうなど考えられなかったが、震災後の自動車産業がお互いに励ましあったり、東京ディズニーランドが再開園した際にユニバーサルスタジオがお祝いメッセージを送るなど、ライバル同士の関係も変わっている。今後、日本企業が従業員・顧客・ビジネスパートナーと強い結びつきを築き、人々のネットワークを最大に利用し、新しいビジネスバリューを創れるかどうか期待している。
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大不況の影響を受け、苦戦を強いられている米国市場だが、その中で年20%のペースでスペシャリティコーヒーが成長している。18 billion dollar(約1兆4千4百億円)と言われている米国コーヒー市場の8%を占めるようになった。平行してインデペンデントコーヒーショップ(いわゆる町の喫茶店)も増えており、その売り上げは年$12 billion(約9千百億円)にまで上っている。スターバックスのパンプキンラテにげんなりしてしまったコーヒー通たちは、新たなスペシャリティコーヒーショップに通い始めているのだ。その中でも年70%のぺースで成長し、わずか数年にしてブランド化に成功したブルーボトルコーヒーというコーヒーショップに注目したい。
サンフランシスコ発のブルーボトルコーヒー は元クラリネット奏者だったジェームス・フリーマンが2001年に始めたコーヒーショップだ。クラリネット奏者としてやっていくことを諦めた彼は、もう一つの情熱、コーヒーをビジネスにしようとアパートのとなりに小屋を借り、コーヒーを焙煎し始めた。そしてファーマーズマーケット(日本の朝市)に行きプジョーのワゴン車でコーヒーを売り始めたのだ。

画像元:http://profileengine.com/groups/profile/433027917/blue-bottle-coffee-co
彼のこだわりは、焙煎してから48時間以内の豆しか使わないこと。もちろん豆の選択も厳しく、オーガニックであることはもちろん、豆を摘む人の名前も教えてくれるし、その木の様子も説明してくれるそうだ。そして絶妙に焙煎された豆をサイフォンか、手でいれる。なので当然時間がかかる。にもかかわらず、クチコミで人気を呼び、たまたまサンフランシスコで行われていたグルメ食品ショーに来ていた人々に発見されてからは、人気は不動のものになった。今では、サンフランシスコに数店のショップとニューヨークに2店。もちろんニューヨークにも焙煎所を作った。この秋にはロックフェラーセンターにも出店することが決まっている。

画像元:http://www.goodfoodawards.org/coffee/blue-bottle-coffee-kemgin/
これだけ人気が出ても、サイフォン、又は手で淹れるという方針は変わらない。オーダーしてからコーヒーが出てくるまで実に5分もかかるので、客の列は長くなるばかりだ。
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| 画像元:http://mocoloco.com/archives/005384.php | 画像元:http://thesomewhere.com/galleries-slider/blue-bottle-coffee/ |
最高のコーヒーを売らなければ意味が無いと考えているフリーマン氏は、挽いた豆を売ることも無い。ある記者が「エスプレッソの豆は挽いてから淹れるまでにどれくらい保存しておけるか」と聞いたところ「45秒」という返事が来たそうだ。同記者はブルーボトルコーヒーのコーヒーを飲んでみて、スターバックスがホンダアコードなら、こちらはアルファロメオのギリエッタだと例えている。そして生涯で飲む最高のコーヒーかもしれないとも。

ブルックリン店においてある京都製ドリッパー。
画像元:http://features.blogs.fortune.cnn.com/2011/09/23/blue-bottle-coffee-james-freeman/
日本には喫茶店文化というものがあり、手で淹れたり、サイフォンで淹れたりする店は少なくない。それでもサンフランシスコに旅行に行った際に訪れてブルーボトルコーヒーのファンになってしまった人は多い。ブルーボトルというのは1683年にウィーンでオープンした西洋初のコーヒーショップ名に由来しているそうだ。
これらの本格派コーヒー党に対し、どの店舗に入っても同じ味を提供し、誰でも気軽に入ることができるスターバックスだが、米国では来年1月から軽めに焙煎したマイルドなコーヒーを売り始める。スターバックスは長年「濃い、苦い」という批評を受けて来た。ニールセンの調査によると40%のアメリカ人がマイルドなコーヒーを好むそうで、新コーヒーで更なる客層の拡大を狙う。
スターバックスもかつてはスペシャリティコーヒーショップだった。シアトルでしか手に入らないものとされ、シアトルに住む友人は幼年時代お歳暮として贈られてきたのを覚えているという。しかし、成長すると共に大衆のテイストを組み入れなければならず、スピード化を図って自動抽出マシンも導入された。バリスタは不要となり、本当のコーヒーファンはだんだんと離れて行ったのだ。こだわりを保ち続けながらビジネスを拡大できるか、ブルーボトルコーヒー、フリーマン氏の力量に期待したい。
http://www.bluebottlecoffee.net/
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iPhone4Sの発売から一週間が経ち、巷ではそのアプリからカメラ機能等話題になっているが、その中でもやはり一番注目を浴びているのは音声アシスタントSiriだろう。もうiPhone4Sをお手元にお持ちの皆さんはご存知だと思うが、このSiri、はっきり言って凄い。スケジュールの管理、口述筆記はもちろんのこと、ユーザーを名前で呼び、あらゆる質問に答えてくる。
例えば「今晩傘は必要か?」というと天気予報を教えてくれ、「ここから一番近い駐車場は?」と聞くと地図を表示してくれる。「今日のアップルの株は?」の様な質問にも正確に答えてくれる。しかし、Siriの凄さはこの様な役に立つ機能以外にも様々な質問に受け答え、ユーモアセンスまで備えているところだ。
ある記事によるとSiriのジョークの中にはオタク向けのものが多くあり、1960年代に行われたコンピューターによる自然言語処理の研究「ELIZA」を暗示して「エライザって知ってる?」と聞くと「知ってるもなにも私の最初の先生よ」や「うん、彼女はとてもよい友達だった。でももう引退してしまったの」等の返答がくるという。又、「死体を隠す場所が必要だ」というと「どんな場所を探しているの?」と答えると同時に炭鉱や沼等を含む場所のリストを表示するということだ。
ここでは日本で販売されているiPhone4SのSiriが米国同様女性の声なので、女性風に書かせてもらうが、イギリス、フランスで販売しているiPhone4SのSiriは男性の声だ。同じ質問に対して数パターンの答えが帰ってくる。
米国では既にSiriの名言集サイトまで開かれている。その中からいくつか紹介したい。
| ユーザーの質問 | Siriの回答 |
|---|---|
| 「Siriってどういう意味?」 | 「あなたの言語では説明できません」 |
| 「Siriはどんな容姿なの?」 | 「ピカピカ光っています」 |
| 「凄い疲れた」 | 「車を運転中でないといいけど」 |
| 「酔っ払ったみたいだ」 | 「近くにタクシー会社を2件見つけました」と同時にそのリストを表示 |
「結婚してください」又は「愛してるよ」 |
「どうせ全てのアップル製品にそう言っているんでしょ」 |
| 「一番いいスマートフォンは?」 | 「えっ、他にもスマートフォンって存在するの?」 |
| 「死体を隠す場所がいるんだ」 | 「どんな場所をお探しですか」と同時に炭鉱や沼等を含む場所のリストを表示 |
| 「人生の意味は?」 | 「今は答えることができないけど、たいした事が起こらない物凄く長いお芝居を書いてみせるので時間をください」 |
このように想像を超えた受け答えをするSiriだが、どのようなテクノロジーが使われているのだろうか。簡単に見ていくと以下の6つのステップに分けられる。
<6つのステップ>
- ASR(自動音声認識)を使って人間のスピーチをテキストに書き換える。
- 自然言語処理を使い書き換えられたテキストを構文解析されたテキストに書き換える。
- 質問・意図分析を使い構文解析されたテキストを分析。ユーザーの命令を検知する。(『Schedule a meeting』, 『Set my alarm』等)
- データマッシュアップテクノロジーを使い、Open Table やWolframAlphaのような第三者のWebサービスとインターフェースで接続し、動作実行、検索、質問に返答をする。(Siriが質問だと確認したが、返答できない場合は、WolframAlphaの様な質問サイトから答えを見出す。)
- 第三者Webサービスのアウトプットを自然言語へ変換する。(Webの天気予報→『今日は晴天になります』)
- TTS(テキスト読み上げ)テクノロジーを使い、上記ステップの自然言語を音声合成する。
これはあくまで簡略だが、だいたいの概念はお分かりだろう。
自然言語処理の研究は1950年代にまで遡り決して新しいものではない。1960年代には「SHRDLU」、先ほども書いた「ELIZA」が成功例とされている。そして1980年代に機械学習アルゴリズムが取り入れられ革新された。それから約30年経ち、Siriはどういう性格にしようかというレベルにまでなった。ちなみにSiriの性格は謙虚でフレンドリーだそうだ。
スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」が米国で初公開されたのは1968年。Siriに映画の中の宇宙飛行士のセリフ「Open the pod bay door」と言うと、HAL9000のマネをして物凄くスローな声で「それはできません」という。
皆さんはこの宇宙飛行士がどうなったか覚えていますか。
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ギリシャヨーグルトを食べたことがあるだろうか。濃厚でクリーミーな今までとは全く異なるとてもおいしいヨーグルトだ。米国では近年大ブームを起こし、買われてゆくヨーグルトの4つに1つがギリシャヨーグルトだという。ギリシャという名前がついているが、地中海辺り全般で昔から作られて来た。日本にもブームの波は押し寄せ、9月から森永乳業が国内で初めて「濃密ギリシャヨーグルトPARTHENO(パルテノ)」を製造販売している。

このブームの火付け役はダノンやジェネラルミルズ等の大企業ではない。たった1人のトルコ人だ。ハムディ・ウルカヤが英語とビジネスを勉強するために米国に渡ったのは1995年。トルコの実家では酪農を営んでおり、牛乳とチーズを作っていたが、ウルカヤ氏は酪農には全く興味が無かった。数年後遊びに訪れたウルカヤ氏の父親は米国のチーズの質の悪さに驚き、ウルカヤ氏に自分で作れといったという。その時は反対したが、2002年にはフェタチーズを作りニューヨークのグルメショップ等に卸すようになっていた。そんな折、クラフトが100年物の古いヨーグルト工場を売りに出したという話を聞き、まさか買うとは思わずに見に行った。ヨーグルトが大好物のウルカヤ氏は常日頃米国のヨーグルトはおいしくないと思っていたからだ。しかし、工場に足を踏み入れた瞬間ビジョンが見えたという。そしてそのビジョンを忠実に叶えてきた。
ウルカヤ氏がAgro Farmaを設立したのが2005年、試行錯誤の上彼が作り出したヨーグルトブランド「チョバーニ」(ギリシャ語で「羊飼い」を意味する)を売り始めたのが2007年だ。そしてわずか4年で大手ダノンを抜き、米国ヨーグルト市場の10%以上を占めるようになった。たった4年でゼロから年商700万ドル企業に成長したのだ。しかも、作っているのはヨーグルト!昔ながらの銀行からお金を借りて工場を買い、人を雇って製品を作るというやつでだ。クラフトがかつて最後の数十人を解雇して閉鎖した工場には約220万ドルがつぎ込まれ、今や600人の従業員が従事している。
この成功の秘訣はどこにあるのか。
米国でのヨーグルトというのはある意味健康食品としてのイメージが強かったのに対し、欧州ではギリシャヨーグルトは贅沢なデザートという位置づけだった。この2点をうまい具合に結びつけ、おいしいのに健康に良いというイメージ付けに「チョバーニ」は成功した。
自然な材料だけを使用し、保存料や人工香料などを一切使用してない、生の果物を使用、普通のヨーグルトよりたんぱく質が2倍等多くの謳い文句がついている。
そしてどこからともなくやってきたギリシャヨーグルトは、あっという間に米国市場を占拠してしまった。その間指を銜えて見ていただけのダノンやジェネラルミルズもここに来て独自のギリシャヨーグルトの販売を始めた。

ダノンにおいては、マーケティングVPとして米国人よりもヨーグルトに慣れ親しんでいるスペイン出身のセルジオ・フステル氏を起用。「ヨーグルトで育てられた」と言うフステル氏だが、どこまで追いつけるのだろうか。

「チョバーニ」のプレーンタイプは170gで100キロカロリー。そして食べた感想は、「濃厚!ヨーグルトというより、甘くないレアチーズケーキのよう」。ダノンのギリシャヨーグルトブランドである「オイコス」、値段は「チョバーニ」と同じだが量はやや少なめの150gだ。カロリーは80キロカロリー。こちらは「チョバーニ」よりも更に濃厚なのだが、好みは分かれる。

しかし、この味でこのカロリーとはファンが急増するのもわかる。おいしいヨーグルトを作りたくてギリシャヨーグルトを作った「チョバーニ」と市場の回復を狙って作られたダノンやジェネラルミルズのギリシャヨーグルト。消費者の目にはどう映り、今後どのように展開していくのか。
あるメディアでインタビューにウルカヤ氏は以下の5つを心がけたそうだ。マーケティング成功のポイントともいえる。
- 製品をシンプルにすること。成すべきことを知り、それを誰よりも上手にやること。
- ビジネスのコアに投資すること。Agro Farmaの場合はヨーグルト工場。我が社の背骨であり、そう扱っている。
- 営業する際、誰もだますことはできないと思え。これだけ情報が出回っている世の中、本物でなければ、いくら広告がうまくても売ることはできない。ただいい物を作ること。
- 利益に焦点を合わせること。私は未だに家族経営の小さな会社のようにビジネスをしている。現金がなければ生産性を上げることもイノベーティブになることも難しいから。
- 他の人の見本になること。従業員に休日出勤してもらいたい場合は、自分も出勤すること。
数々の大手が「チョバーニ」を買収しようとウルカヤ氏に声をかけて来た。しかしそれを全て断って来たとウルカヤ氏は言う。「私たちは一儲けして余生を贅沢に暮らすためにヨーグルトを作っているんじゃないんだ。私たちはこれからもずっとここでヨーグルトを作るよ」
次の米国出張の際はぜひギリシャヨーグルトを。訪問予定のない方は、日本初のギリシャヨーグルト、パルテノをどうぞ。濃厚でやはりおいしかったです(笑)

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最近スマートフォン関連のニュースが絶えない。機種、アプリも続々と誕生し、それに合わせてユーザーも確実に伸びて行くと予想するのは容易い。グーグルがヨドバシカメラなど流通7社の店頭価格や在庫情報をネット上で公開するサービス「グーグルローカルショッピング」を始めたり、モバコレが講談社とショッピングサイト「お買い物with」を開設する等、ネットショッピングも益々盛んになるだろう。
では、消費者は一体どんなサイトでショッピングをしているのだろうか。
米国の小売3社のサイトを比べて見た。米国にBack-to-schoolセールというのがあるのをご存じだろうか。新学期に向けて文房具やコンピューター等学校生活において必要なものを揃えましょうというセールで、主に8月半ばから行われる。EyeTrackShop社は大手小売ウォールマート、Kマート、ターゲットの3社のサイトを消費者300人の目の動きを元に比較したデータを公表している。
一見大差はない3社のサイトのどこに違いがあるのか。
EyeTrackShopのデータによると消費者の購入意欲を一番かき立てたのはウォールマートで70%の消費者が「十中八九買う」又は「恐らく買う」と答えている。次がターゲットの59%、最後がKマートの32%だった。
ではここで消費者のFixation Orderを見てみよう。

EyeTrackShop社
Fixation Orderとは人々がサイトを開いた時に見る目の動きの順で、EyeTrackShop社はユーザーに許可を得、Webカメラを使いこれを断定した。ご覧いただくとお分かりの様にウォールマートとターゲットのサイトでは目の動きは下方向にスムーズ動いていることがわかる。これに対し、Kマートのサイトでは目の動きはあちらこちらに飛んでいる。ここでわかるのはウォールマートとターゲットのサイトの方が「分かり易い」ということだ。
サイトの写真も又大きなファクターだ。
ウォールマートとターゲットのサイトの写真は、鉛筆、コンパスなど明確にBack-to-schoolセールを示しており、疑いの余地が無い。それに対し、Kマートの写真はBack-to-schoolセールを明示していない。Kマートのサイトを開いたユーザーはホームページを見ていた時間が他の2社よりも20%長いこともわかっているが、これは、ユーザーが戸惑っている証拠だ。
又、Kマートのサイトには余白部分が多くあり、スペースを無駄にしていることもわかる。
「わかり易さ」はサイトデザインの3要素といわれる「アクセシビリティ」「ユーザービリティ」「クリエイティブ」の中の「ユーザービリティ」に繋がり、写真の選択は「クリエイティブ」に当たる。
サイトデザインの基本中の基本であるこの2点を確実にするだけでもこれだけの違いが出るということだ。何でもそうだが基本が大事で、基本を抑えることで結果が変わってくる。
最後に3社を比較したデータを出して終えたいと思う。
見て分かるようにウォールマートを見た消費者は4割が「十中八九買う」と答えているのに対し、Kマートのサイトでは同じ4割が「買うかもしれないし買わないかもしれない」と答えている。この差はとてつもなく大きい。
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米国時間の10月4日に発表されるiPhone 5。各メディア、ブログ等でその新機能について憶測をしているが、これが本当にすごい。
ソフトウエア会社出身の私が最も注目したのが「アシスタント」と呼ばれる音声コントロール機能だ。昔でいうエージェント機能なのだ。これはアップル社が2010年4月に買収したシリ社のvoice assistant technology を使用したもので、これまで搭載されていたボイス・コマンド機能とは比べ物にならない。
まず、アシスタント性能だが、音声認識レベルはもちろん、知能レベルが格段上がっている。例えば、「田中さんに電話して」と言うと、携帯番号と自宅が両方に登録されているため、「自宅ですか、携帯ですか」と聞いてくる。携帯番号に電話したつもりが、オフィスだったり、自宅だったりして、混乱するようなこともなくなる。
他には、「来週の土曜日1時に歯医者」と言うとユーザーのカレンダーに記録し、「田中太郎さんに今日ランチを食べながら打ち合わせしましょうとテキスト送信」というと文面を打ち込みメーラーからテキストが送信される。上司の悪口を話していたら、すべてメール送信されちゃったなんてことも現実になるのかもしれない。(―_―)!!
そして、ロケーションとの連携。「スーパーに行ったら、牛乳を買うのを忘れないように」と言っておくと、GPSと連動した機能が働き、実際にスーパーに訪問した際に知らせてくれるということだ。GPSもこんな風に使えば、とても便利で面白い。将来には、検索エンジン広告だけではなく、自然な形でより便利になったGPS連動広告なども多数登場するだろう。
さらに、驚きなのが米国では「自宅に9時にタクシーを呼んで」や「明日7時にディナー予約」などというコマンドにも応答し、実行するようだ。シリ社はアップル社の買収の前にもTaxi MagicやOpentable等のネット予約サイトと提携していたため、実現できる。実に、いい買い物だったと言える。
このiPhone 5が音声検索の幕開けを作り、グーグルのネット検索支配を大いに脅かす可能性もあるのかもしれない。iPhone 5の機能の実態が知れるまであとほんの数日だ。
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