広告激減で100人をクビにしたシリコンバレーの新聞社
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Mercury Newsといえばシリコンバレーを代表する新聞で、ホテルにも常備される「定番」でもあり、私も彼の地を訪れると必ず読みます。同誌自身が報道したかどうか定かではありませんが、昨日のビッグニュースはMercury Newsが約100名もの社員を解雇するというものでした。
理由は、広告収入が前月比で$1.7M(約2億円)も減ったことです。4月の減少は$500K(約6千万円)だったらしいので、わずか半年で急激に広告収入が減り始めていることを示しています。
Ernst&Young(左図)の調べによれば、シリコンバレーにおけるソフトウェア分野へのVC投資は2005年度も絶好調で、毎日のように調達ラウンド行われていることから、ここでは相変わらず新しいビジネスが生まれ続けていることが分かります。
その中で、当地のSequoiaなどの有力VCは、GoogleやYouTubeのような広告モデルを変えてしまうベンチャーを強力に後押しし、時代を変えつつあります。シリコンバレーは時代を変える企業とその波に揉まれる企業が同居する街だと実感します。
この動きは対岸の火事では済まされません。フラットな世界を作り出す「情報戦争」はあっという間に日本を含む世界中の国を巻き込んでしまいます。
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