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シニアな新米プロダクトマネージャーの奮闘記

休暇中番外編No1  矛盾なソウルの一人旅 その1

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今回のブログは、クラウドコンピューティングともOffice365とも関係のない番外編です。お読みいただく場合はご留意ください。(本当はちょっとだけ絡みますが。)

私は昔から矛盾のある人、事象、関係などが好きだ。なぜかはあまり考えたことかなかったし、考えようともしてこなかった。しかし、ソウルに旅をしている最中にその理由を発見した。30年もたって発見した自分である。旅自体は惨憺たるものであったが、以下はその旅日記。奇妙なタイトルをお許しいただける場合だけ先をお読みください。

矛盾その1 旅の計画
この旅に出たかったわけではない。マイルを使わないと期限が切れてしまうこともあって近いところに言ってみよう、と考えたに過ぎない。場所はどこでも良かったが、ぎりぎりまで仕事の関係でいけるかどうかわからなかった。結局出発の5日前に電話をかけた時、きな臭い状況の韓国・ソウルならばまだ空いていることがわかった。チケットを仮押さえして、Expediaで評判が良くて比較的安いホテルを予約した。予約するときに確認したのはネットワークが通じるかどうかだけだった。結果としては滞在したところは、中心地からはだいぶん離れた、主にビジネス用途で評判がよいところだと言うことは後からわかった。
他方で、ストレスいっぱいの現世から少し離れたかった。本当だったらネットもつながらないところを選択するのが正しいに違いないのだと思うのだが、そうすることは出来なかった。この旅は初めから矛盾に満ちたものとなったわけである。

矛盾その2 初めてのファーストクラス
私は日本人としては初期の頃のバックパッカーだったと思っている。1978年のこと、一人プランもなく、ユースホステルを渡り歩いた。イギリス国内を3週間とヨーロッパ各国を3週間。気持ちとしてはその時の旅とあまり変わらないつもりでいた。当時ヨーロッパに向かうのに横浜港からナホトカまで丸2日かけ、ナホトカからハバロフスクまで1日、ハバロフスクからモスクワは飛行機乗ったが、モスクワからロンドンまではまるまる2日、列車の旅をした。いわばスロートラベルである。

今回の旅といえば、3泊4日の短い旅行。しかも往路はすでにエコノミーがとれずに、ビジネスクラスの旅となった。もちろんマイルでの旅行だったので財布を傷めているわけではない。で、空港でチェックインの時に\9,200円でファーストクラスはどうですか、とオファーされた。別に2時間半のフライトでそれほどファーストクラスに乗りたかった分けではないけれど、結局そのオファーを選択した。私にそれを決めさせた担当者の決めの言葉は、「専用ラウンジでは通常のラウンジにはない定食系も提供しています」との一言。お腹が減っていた私は、チェックインをしたら食事でもしようと思っていたので、その一言でころっと落ちたわけだ。

バックパッカーとは全く結びつかないファーストクラスなるものにのってみたわけだが、感想としては、宝くじが1回当たった程度では私が自費でファーストクラスを選択することはない、ということ。斜めに設置されている座席と妙に遠い足置きのようなところがどうつながるのか、ということを理解できたことは収穫だったけれども、私にはビジネスクラス以上の快適さは必要ないと言うこともはっきりした。どんなに素晴らしい世界が待っているのかと思いきや、それほどの感動はなかったことはある意味収穫だった。もっとも12時間も揺られる旅の場合は違う感想があるのかも知れないけれど。。。

矛盾その3 最後に出てきたPriority luggage
エコノミーではないクラスに乗りたいと思う理由がひとつある。それは荷物につけられるPriority タグである。飛行機に乗ってもっとも嫌いな時間がcheck-in luggageを待っている時間である。今度の旅の往路は何しろファーストクラスの旅だから、荷物もさぞかし早々と出てくるに違いない、と思い込んでいた。

ところが待てど暮らせど出てこない。結局何分待ったのか見ていなかったけれども、レーンの周りの搭乗者がほぼみんないなくなり、いよいよ違うこところに行っちゃった、と思い始めた頃、たぶん最後に荷物として私の小さな Check-in luggage が出てきた。マウスウォッシュなどの液体を持っていたので、ジーンズなどとともに Check-in したのだが、帰りは間違いなく手荷物だけで帰る、と誓った瞬間だった。

矛盾その4 -16℃
私は寒いのが苦手である。ソウルは東京よりも少し寒い程度と思っていた。旅行ガイドにもそんなように書いてあったように記憶していた。だから0℃ぐらいのつもりの服装を用意した。ところが機内放送で「現地の現在の気温は-16℃でございます」との放送。唖然とした。明らかに訪れてはいけないところに行こうとしていると感じた。平地での-16℃というのは記憶がない。

確かに寒かった。ファーストクラスに乗ったとはいえバックパッカーもどきの旅を標榜していたのでつくなりタクシーはもっての外だった。ホテルを経由するリムジンバスが出ていることは知っていたので、それに乗ろうと思っていた。

クリスマスイブで混でいるようでバスは少し遅れているらしい。結局極寒の地で、約15分待たされた。その時に思い出したのが瀬島隆三。不毛地帯の「壱岐正」と言えばピンとくる方もいるかも知れない。シベリア抑留から帰国して私から見ればフィクサーとして日本を動かした人物である。瀬島に対する私の評価はともかくとして、現世を忘れようとした旅の出鼻で瀬島隆三を思い出す、あるいは思い出さざるを得ない、というのはがっかりである。しかもそれが寒さ故、である。

翌日も翌々日も人は、口を開けば20年ぶりの寒さだと言い張っていた。とにかく20分も歩くと耳が凍りそうになるぐらいの寒さだったので、あてもなくぶらぶらする旅には全く向いていない。

ミョンドン、イテウォン、トンデムンあたりは少しだけうろうろとしたが、結局寒くて用もないのにどこかの建物に入り込んだりの連続で、満足のいく散歩ではなかった。

南の暖かい島の浜辺でぼ~っとしているのは旅をしている気分になるけれども、寒いところでホテルに閉じこもって本を読んでいると、何のために旅に出たのか問われてしまうし本人も少し気分が乗らない。せめて温泉があれば。。。

さて、少し長くなってきたので一端中断。

最後にひとつだけ情報に関わることを書いておきましょう。

食事をしたり買い物をしたときにクレジットカードで支払いをすると、ソウルでは、なにやらタブレットもどきの小さなスクリーンにサインをさせられた。今まで紙へのサインがどう使われているのかいつも不思議に思っていた。膨大な数のサインを照合するはずもないし、何か良からぬことが起きたときに引っ張り出すのだろうか、などいろいろと想像をしてはいたものの、どうも良い答えは思い浮かばなかった。

サインがデジタルデータで保存されるのであれば別の話である。私のサインはデータとして積み上げられ、いずれはリアルタイムで私のサインかどうか判別が出来るようになるかも知れない。そうするとクレジットカードの不正利用も防げるようになるに違いない。これでこそ情報の再利用である。

日本がそういうシステムに移行していくのはいつのことなのだろうか?
すすんでいそうて実はあまり進んでいない日本の情報システム環境の一端を示しているように感じられた。

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