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タブレット導入はクラウド導入で初めて効果が出るもの

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建設ITジャーナリストの家入龍太さんが、ブログで大成建設建築部の田辺要平課長にインタビューをされてて、その内容が大変に分かりやすいので紹介します。


「これまで工事現場のIT化で一番効果があったツールは携帯電話でした。電話をかけるために現場事務所に戻らずに済んだことが、業務効率の改善に一番効果があったのです」と田辺さんは、ケータイが現場で爆発的に受け入れられた背景について語ります。

「ケータイは『話す』ということに特化したツールだったので分かりやすかったですが、タブレット端末にはいろいろな機能が付いており、これを使って何を目指すのかを明確にしないと、活用の目的がぶれてしまいます」(田辺氏)。


建設業関係者は携帯電話が大好きです。
私が建設業だったときは携帯電話の普及率はまだ100%には程遠い状況でしたが、こと建設業についてはほぼ100%といっていいほど普及していました。
私もPCより先に携帯電話を支給されたくらいです。

あと、現場常駐の建設とは違って、設備屋などの専門業者はFAXも効率化に大きく貢献していました。
携帯電話とFAXでたぶん建設業の移動距離は半分になったんじゃないかと思います。(現場に取りに行く必要がなくなった)

タブレットも同じじゃないのか?という田辺氏のご意見は、ものすごくわかりやすいです。

ただ、この文中にも述べられていますが、この効果を発揮するには「クラウド上でデータを共有すること」が不可欠なんですよね。
iPad導入を薦めるいろんな人は、おもしろアプリだの、プレゼンツールとしてだの言いますが、カタログがタブレットに入っても単なる軽量化であり、手渡しできないデメリットも出てきます。


仕事を進めるのに必要な情報と連絡がすぐにできるからこそ、タブレット導入は大幅な移動の節約を実現するのであって、そのためにはカタログのような更新頻度の低い静的なものの持ち歩きではなく、スケジュールとかワークフローなど動的な仕事をクラウド上に載せておくことが必要だと思うのです。

あと、この考え方って効果測定がやりやすいですね。(現場)事務所にもどらなくなった回数で単純に測れますから。

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