悩める中小企業経営者に向けて、ITと経営をいっしょに食べてやさしく噛みくだく試み

「手伝う」ということ サイボウズのワーママ動画続編にモノ申す

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働くママたちに、よりそうことを。


続編(スピンアウト版)が公開されました。

「手伝う?」と反応した時の西田さんの表情と気づかない同僚の顔の対比。
なかなかくすっときます。
その昔、自営業している父を事務作業で母が手伝っていましたが、「手伝おうか?」と母が言って、父が「はぁ?」って顔をするというのは見たこともなければ想像もできないので、やっぱり男女の感じ方の差とか、時代の差っていうのはあるんですねと思います。

今回もたくさんの反響をいただきましたが、観た方も、反応をくださった方も本当にありがとうございます。

もう噛み砕くキャパシティを超える量になっています。
全部を網羅していないとは思いますが、私が読ませていただいたブログはこんな感じです。

 ■ママにしかできないことはパパにしかできないことでもある(象使いのなかの象)

 ■「共働き育児で、夫だけができることは妻をケアすることで、子供を寝かしつけたり、ミルクをあげたり、急な病気で保育園に迎えに行ったり、離乳食を作ったり、食べさせたり、抱っこしたりは妻しかできないのか」(斗比主閲子の姑日記)

 ■帰りが遅いパパが「パパにしかできないこと」を見た感想(パパラボ)

 ■夫は、どうすれば良かったのか?――サイボウズのCM第二弾について考える(ハフィントン・ポスト)

 ■サイボウズCMをDISる人々って意識高すぎてついてけないよねぇー(働くオカンの思考を解剖したらこうなりました)

 ■大反響「働くママ」の第二弾が不評?「パパにしかできないこと」とは何なのか?(grape)

 ■第132話/サイボウズのCM第二弾を見て、私もレビューしてみた。(にこたま)

 ■プチ炎上中?サイボウズ"ママにしかできないこと"の真意について考えてみた(育児について語るときに僕の考えること)

 ■サイボウズCMとママの心理とパパにしかできないこと(笑ろてるパパがええやん!〜おもろいイクメンふやします〜)

おそらくは他にもあると思うのですが...

そして、Twitterなどでもたくさんのコメントをいただきました。いくつか拾い上げるとこんな感じのご意見が多いのではないかと思いました。

・ハッピーもしくはスッキリとした結末ではない
・第一弾のアンサーになってない
・観た後もやもやする
・何を伝えたいのかよくわからない
・サイボウズでさえこんなレベルとはがっかりしました
・これじゃあ抱きしめたら解決するって旦那が勘違いするんじゃないの?

第一弾公開時のブログで、「よりそう」って方法がわからないと書きましたが、今回は動画に対する皆様のご意見を拝見して、「手伝う」って深いなあというのが正直な感想です。

あの動画に出ているように「手伝う?」っていう言葉に違和感を感じる女性がたくさんいることは今となってはわかります。

※わかりますっていうのは、経験してわかったことで当時はわかってなかったんですが。(^^ゞ
※今回もやはりバブル世代は沈黙中ですね。

世代差があるので、ひょっとすると全然わかってないのかもしれませんが、ジェンダー論はちょっと置いといても、自分の経験上から言うと共働きの場合「手伝う」がダメだったら、「五分五分」っていうのはありえるのか?という素朴な疑問です。

なぜかというと、

      1.共働きの状況ではそもそもお互いに時間がない
      2.子育ての方針が一致している夫婦とか殆ど聞いたことがない
      3.擦り合わせお互いが納得できるレベルに達するとは思えない

家事においても皿の洗い方から掃除のやり方まで、分担しようと思えば大抵方法論でぶつかります。しかも手伝うではなく、夫のほうがちゃんとコミットしようとすればするほどぶつかるわけです。

それでも家事はお互いが違う方法をしていても、わだかまり以外に大きな問題にはなりません。

しかし、子育ての場合はお互いの方針が違うのに作業分担を五分五分でやったら、それは成り立つのだろうかと思うわけです。お互いが協力してって、それはやる前はみんなそう思います。
でも現実は、思っても見なかった意識の違いが次第に明らかになっていって、それでも擦り合わせる時間がなくて、結局どっちか(もしくは両方)が我慢するみたいな格好になるのではないでしょうか?

確かに、育児に関するほとんどのことは夫でもできます。でも「手伝う」ではなく本気で夫がコミットしてきた場合、たぶんぶつかり合うことでしょう。そして子育ての方針で義務を果たしている分双方が権利主張することになるはずです。

そういうことまで予想(もしくは経験)しているからこそ、どっちかが主導権を持って「自分にしかできないこと」にしているのではないかと思うわけです。それが「ママ」なのは現時点で共感されやすいからに過ぎません。
そして「よりそってほしい」というのは、「その役割分担でやっているのはわかっているけど、思ったよりずっと負担で、しかも孤独なんだから、せめて私のやっていることをちゃんと見ていてくださいね。作業振ったらあとは知らんぷりってあんまりじゃないの?」というメッセージかなと感じ取りました。

「それは間違っている!男女の役割分担はどっちがどっちでもいいはずだ!」というご意見は全く否定しませんし、そういう家庭があっても全然OKと私は思います。が現実は、お互いがフルタイマーで収入的にも拮抗している夫婦って少ないし、上記のように五分五分の役割分担ってものすごくハードルが高いので、将来年収を高くする意識と可能性が大きい方がATMのメイン担当をやって、もう一方が子育てのメイン担当になるという感じが現実ではないかと思うのです。

ただ、サブ担当はサブとしての役割も放棄して、隣の部署みたいな感じになりがちなので、いろいろ出てくるわけです。
で、そこで「手伝う?ってどういうこと?」とか口に出してハードルあげると、旦那は結構キツイんじゃないのかなと奥様もわかっているから、思っても心にそっとしまうのではないかと推測します。

しかし、男脳で解釈すると「メイン担当はそっちなのに、手伝うって言ったら切れられる理由がわからない」となる。
結果として、だから「よりそうことが大切なんですよ」なんですが、なかなかその感覚がわからないんですよね。

もちろん収入も役割分担も、持てる時間も百者百様ですから、こうではない意見はたくさん出るでしょう。そこで議論が出てきた事自体で一歩前進しているのではないかと思っております。


あえて、「この結末、全然問題の解決になってないじゃん!サイボウズよおっ」というご意見に対して、私(私見です)が回答するとすれば、

「ITツールでこの問題を全部解決することは無理だと思います。ただ、妻に家事育児負担が偏りがちになる原因の一つとして、伝統的価値観が根底にある中で子育てという共同作業を行うため、コミュニケーションの不足がすれ違いを助長していると思います。

サイボウズにできることとしては、もっとお互いがよりそう時間ができるようため、時間と場所に縛られない働き方ができるようにITツールで支援します。そして私達自身がそういうことを実現している会社になれるよう努力しています」

という感じです。
もちろん、ツールでも勤務制度でも、お互いに寄り添わないと根本的な問題は解決できないのですが。

そして私達のメッセージも世の中の動きもそこまで行き着くにはまだまだ時間がかかりそうですけどね。

でもまあ、今の30代って結婚する時点でお互いのキャリアプランとかって確認しているんでしょうか?その辺は実はわたしはちょっとよくわからないわけです。
もし、そこまで話し合って結婚と子育てをされているんなら、上記の話は旧世代の勘違いになっちゃいますね。


○おまけ

1月23日(金)にIIJと共催で「ワークスタイル変革セミナー」を行います。弊社の取り組みや実際の経験を私も登壇してお話させていただきますので、もしお時間がありましたらお越しくださいませ。
詳細とお申し込みはこちらです。

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