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男性の育児参加を後押しする決定的施策とは?

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お久しぶりのブログです。サボっててすみません。

昨年大変な数のみなさまにご覧頂いたサイボウズのワークスタイル動画「大丈夫」ですが、今年は主人公を男性に変えて、「声」というタイトルで公開しています。(全6話)
1本は3分くらいの長さで電車でも見れます。(乗り過ごしは自己責任で)


私のブログでは昨年ひたすら男性目線で「バブル男子なので仕方ない」とか書いてきていますが、昨年反響をいただいたのは同世代ママに一極集中していて、私のような考えがこの問題の根源そのものだったりしたわけで...。

正直に言えば、昨年の「大丈夫」をはじめて社内で見た時に「これ流行るの?」と思ったわけでありまして、サイボウズのエバンジェリストとしてワークスタイルを日々説いている私にして、お粗末なレベルで本当にすみません。

ワークスタイルに関心があるのは主には子育て世代ですが、働き方を変える権限を持っているのはむしろバブル世代でありまして、むしろ男性の意識改革ってどうしたらできるんだろうというのは、反省も含めて自分の中でも大きなテーマであるわけです。

私自身については、幸いにも向かいの席に世の中の先頭を切って走る育休社長がいて、この考え方を広げることで会社の業績にも間接的に貢献するという誠に恵まれた環境で洗脳されていますんで関心を持つことができているわけですが、ほとんどの方はそうはいきません。

「覆水盆に返らず」で自分の体験はもう取り戻せないのですが、成長した自分の子どもたちは今後直面する問題でもあり、親の介護という事態がいつ襲ってくるかもしれない世代としては、そのための準備と罪滅ぼしをしておくことは必要なんじゃないかなと思うわけです。


で、そもそもなぜ男性がこの辺りの女性の気持ちに気づかないのかということなのですが、「男性だから」というのが理由ではない、と最近思うようになりました。

性別の差により植え付けられてきた価値観というのは確かにあるんですが、それよりも大きな影響を及ぼすのは体験の差なんですよね。

昨年の「大丈夫」のスピンオフ動画で「手伝う?」という言葉で燃え上がってしまった方がたくさんいましたが、子育てにおいて「自分が主役」と思ってない男性は非常に多いわけです。私も含めて。


では、なんで「手伝う」になってしまうのか?をだんだん遡ってゆくと「お腹を痛めるとき」から始まるのかなと。

そもそも出産の瞬間の体験の差が圧倒的で、退院して奥さんが赤ん坊を連れて家に戻ってくる時、ほとんどの夫の第一声が「手伝おうか?」となり、以降子供が巣立つまで「手伝おうか?」ポジションが出来上がるわけです。

妻としては、夫への気配りから「大丈夫よ」って言ったり、しばらく実家に帰ったりするわけですが、たぶんこれがいけない。

陣痛の時から最初の一週間をどこまで同レベルで共有できるかで、実はこの問題そうとう改善できるんじゃないかと思うんです。

ならば、陣痛が始まってから出産後一週間まで夫はかならず妻と時間をわかちあうという法律を作って全国民に守らせたらいいのではないか!

それが無理なら企業としてそれを制度化してしまえ!と思っていたら、すでにやってる会社がありました。


チャットワークさんです。


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サイボウズも真っ青の素晴らしい人事支援制度が並んでいますが、やっぱリココに注目です。


■出産立ち会い制度

お子様の出産に確実に立ち会うことができるように、約1ヶ月間(出産予定日の前後2週間)在宅勤務ができる制度。


問題自体に気づいてない人も多いので、これ勤務ではなく、休暇にして強制してもいいんじゃないかと思うのですが、それでもこういう制度があるというだけで夫婦間で話し合うきっかけにもなるし、取得する率もあがるでしょう。


この制度、実際にどういう効果を生んでいるのか非常に興味があるので、イベントでお話を聞いてみることにしました。


第4回 ITACHIBA会議

『70歳まで幸せに働く方法と、幸せに働ける企業経営を考える』 ← お申し込みはこのリンク先より!
2016年1月15日(金)18:00~21:10


チャットワークさんの他にもテレワークの第一人者である田澤さんや、週3回長野からソニーへ出社し、他の日は地方創生に携わるダブルワークを実践する津田さんら、業界有志がボランティア手弁当でやってるこのイベントで、この豪華パネリストたち。

この問題に関心が高い方が多いことがわかります。



今回のイベントはいわゆる講演形式ではなく、数多くのライトニングトークとパネルディスカッションで構成しています。


回答は一つではなく、いろんな会社といろんな立場の方の色んな意見を、「異立場」の語源の通り混ぜあわせたいからです。

よろしかったら、ぜひ参加いただき多様なご意見をお聞かせいただければと思います。

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