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新入社員の日報を読んでますか?

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サイボウズは今年は24人の新人が入社しました。

これくらいの人数になると、研修の部屋に行かない限りは新人に会うことはありません。
しかし、新人が来たな~という感じはグループウェアの中でわかります。

サイボウズでは、新入社員はもちろん若手の社員の日報はサイボウズの掲示板で書かれて、全社に公開されています。
読む読まないは、自分の部下以外は自由ですが、これ結構勉強になったり楽しめたりします。

会社にプロパーの新人が入る効果は、真っ白なところから理念を共有して行けるところや、集合研修が可能なところなどいくつかありますが、理念の共有にしても集合教育にしても、情報の共有あっての成長です。
講師に任せておくのもいいかもしれませんが、こうやって日報が公開されていると、誤字があったら先輩が優しく突っ込んだり、アドバイスをしたり、感心するコメントを書いたりできますから、読む方も「ああ、みんな見ているんだなあ」という一体感の醸成につながります。

また、先輩社員も社会の手垢がいっぱいついたところで、こうやって新人のフレッシュな日報を読むことで、初心に帰れたり、また後輩の指導をすることで自分の成長につながったりという効果が見込めます。
拠点が違う所で研修を受けていても、全社員が新人教育にかかわれるのです。

入社初日の昨日の日報は、毎年似たようなコメントが並ぶのですが、それでも個人の特徴はすでに出ていますし、何よりも熱い思いに満ち溢れているところが素敵です。(中には作っていると思うのもあったりはしますが)
この日報、今後も正直に書き綴ってくれるのか、取り繕うようになってゆくのかは、先輩社員次第。
「公明正大」をいつも忘れず、正直に、そして誠実なサイボウズのビジネスマンになってくれるかどうかは、先輩の指導次第でしょうし、人事ではなくてもこうやって成長に関わって行けることは、会社全体にいい効果をもたらすのではないかと思います。

「先輩の考えが理解できませんでした!」と全社に書かれてもおおらかに笑って、内心真剣に考える度量を持って、暖かく見守ってゆきたいと思います。


※でも、よく考えたら私の日報は世界的に公開でした。(^^ゞ

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